2017.01.27 (Fri)
木材供給

杉の杭丸太、長野県から雪を積んで来ました。
『剥き芯』といい、
丸太を桂剥きして合板用の薄い板を取った残りです。
丸太杭はこの他、小径木の間伐材を使用しますが、
この時期は積雪の影響で山から出材しにくい地方があり、
思うように入荷しないことがあります。
ウリンの産地はボルネオ島ですが、
イスラムのラマダンの時期や、
雨季の影響で入荷が滞る事があります。
一時期、政治的な問題でインドネシア領からの輸出がストップした時期がありましたが、
これは、違法伐採材を一掃するためのシステムづくりの期間をとっていたのです。
これについては超長文になるので、いつか改めて書きますが、
ウリン=違法伐採材というレッテル貼りは合理的説明で否定できます。
ウリンをご検討中や、既にウリン製のデッキやフェンスをお持ちのみなさま、
気兼ねする必要は全くありません!
レッドシダーはカナダ西岸のブリティッシュコロンビア州から来ます。
自然条件の影響はあまり受けませんが、
過去には労働者のストライキにより、
1年以上入荷島買ったことがあります。
イペ、アマゾンジャラ、イタウバ等のブラジル材は、
政治的な影響を受けることがよくあります。
以前、
1年前に見積もりしたイタウバのウッドデッキの受注が決まり材の手配に取り掛かったところ、
現地製材工場の経営者が牢屋に入れられたとのことで、
入荷不能で材種を変更させていただいたことがありました。
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2016.11.11 (Fri)
カットサンプルでのデッキ材選び

ウッドエクステリアの木材選定にあたって、
新品無垢材のカットサンプルを眺めながら、
「建築の雰囲気と木材の色目が良く合う。」
というのはあまりお勧めできません。
無塗装の木材はいずれも屋外にさらされると、
時間差はあれ必ず褪色します。
ウリンやアマゾンジャラのような高耐久ハードウッドであれば、
20年、30年という長い寿命の中で、
最初の半年か1年のためだけに木材を選ぶより、
耐朽性、価格、特性などの基準で選択するほうが賢明です。
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