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2009.05.13 (Wed)

参考比較

今日は趣向を変え、
昨日、当ウッドデッキ倶楽部の名誉会員さまからいただきました
ご質問にお答え致します。

コメント返しで書いていましたが、
長くなりすぎたので本文昇格です。


> イペ、ジャラ、ウリン、レッドシダーとか
> どんな特性があるんですか?





まず、それぞれを
デッキ材を選択する上での二大ポイントで比較すると、

耐久性: ウリン>イペ>ジャラ>レッドシダー

コスト: ジャラ>イペ>ウリン>レッドシダー

ということになります。


それぞれの簡単な特徴は、

ジャラ
ハードウッドのデッキ材として最も歴史が長い木材のひとつです。
ただし、金額が高い、虫食い穴や油つぶが混入することや、
イペやウリンより耐久性が低いという理由から、今ではあまり使われません。
昔の定番ということで、キャリアの長い設計士さんが時々図面に盛り込むことがあります。


イペ:  
ジャラに台頭したハードウッドです。耐久性の高い木材ですが、
ブラジルでの伐採制限により、近年価格が高騰しました。
また、虫食いや逆目材など、昔と比べると、質も落ちてきているように思います。
ちなみに、「イペ」というのは単独種の名前ではなく、
同類の木材の、同じような性質のものを集めた、
いわば「材木名」だそうです。
それゆえかどうだかは分かりませんが、
イペにはいろいろな木目や色調のものが混入します。
個人的には、そんなバラつきも、イペの特長だと思っています。


ウリン 
97年にインドネシアで輸出解禁となってから、外構用材として日本にも入ってきました。
日本での実績は十数年ですが、腐朽したという話は噂でも聞いたことがありません。
当社で京大研究室に依頼した耐久実験でも、人工木材より高い耐久性を示しました。
日本より高温多湿な東南アジアで、海辺の桟橋での使用という過酷な条件でも
30年以上の耐久実績があります。価格もイペより30%程度低く、費用対効果が優れています。
問題点は、タンニンの溶出により、コンクリートなどにシミがついてしまいます。イペや
レッドシダーでも多少は起こりうることですが、ウリンはとくに目立ちます。

レッドシダー          
大手エクステリアメーカーさんのほとんどでカタログに載っていたというほど、
デッキ材としてポピュラーなもので、ウッドデッキの普及とともに名が知れました。
イペやウリンと比較すると耐久性は劣るものの、
肌触りのよさや節のナチュラルな雰囲気は、根強い人気があります。
加工性も良いので、DIYには最適です。


> どういう条件にどういう材を使うといいんだろう?
> と以前からとても気になっていました。
> 御社がウリンを使用されることが多いのも
> 何かメリットがあるんでしょうか?


当社では、
ソフトウッドのレッドシダーと、ハードウッドのウリンをメインに取り扱っています。
(一般住宅のウッドデッキの場合)
理由はだいたい上記の通りです。

ソフトウッドの中でレッドシダーを使用している理由は、
防腐注入なしで屋外使用できる数少ないソフトウッドであり、
質感がよく、寸法安定性に優れていることです。

同じように、ハードウッドの中でウリンを使用している理由は、
耐久性が高くて比較的安価であり、ササクレや反りの度合いが低いからです。

どちらも、価格も含めて総合的に高い評価をおいています。

では、レッドシダーとウリンをどう使い分けているかというと、
耐久性、低メンテナンス性、強度を重視される方にはウリンを、
肌触りの良さ、ナチュラルな雰囲気、強度的に軽さを要求される場合、
また、ウリンより初期投資費用を抑えたいという方にはレッドシダーを
ご提案しています。

カーポートデッキの場合は、
軽量であることが重視されること、
通常のウッドデッキより湿気の悪影響を受けにくいこと、
という理由により、レッドシダーを標準に採用しています。


私が主に担当している、一般住宅でのオーダー施工ウッドデッキの場合、
現在80%以上はウリンで施工しています。

キットデッキの場合は、7:3か6:4の割合で
レッドシダーの方が多いですね。


こういう木材比較のようなことをする場合、
自社に有利な情報に偏ることがよくあります。
できるだけそうならないように心がけましたが、
知らず知らずのうちに偏ってしまっているかもしれません。

いろいろなサイトを調べていただき、
公平な判断をしてくださいね。

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タグ : うんちく

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