2009.06.05 (Fri)
バスを待つあいだに・・・
もう6年前のこと。
会社の近くの自治会の方がおみえになりました。
当社の所有している土地を貸してくれないかとのこと。
公共バスのためのバス停をおきたいとのこと。

この斜面です。
上下に道があるのですが、所有地はこのノリ面だけです。
後ろには大きな桜。
なぜこのような役立たずの土地を所有しているのか私にはわかりませんが、
公益になるので無償でお貸しすることになりました。
そして、バス停を作って欲しいとのこと。
条件は、
お年寄りが楽に待てるよう、屋根付きで4人ほどが座れるもの
ということでした。
あと、予算をお聞きしました。
ん~、きびしい・・・。
しかし、最初から予算が確定していると、提案しやすいんですよね。
前にも書いたと思いますが、
最初にご希望予算がわかっていると、
出来なければ出来ないと返事することで無駄なお時間をとっていただかなくてすみますし、
余裕があればできるだけ価格を抑えようと努力しますしね
ちょっときびしいという程度なら、こうすれば予算内におさまるという提案ができます。
「予算を明かせば、
余裕があってもいっぱいいっぱいの見積を出されるのではないか」
というお客様のご心配も分かりますが、
私はそんな考えなんです。
っていうか、
足元を見ていると思われたくないので、
出来ることなら出来るだけ予算を下回る見積を出したいと思っています。
まあ、そういうわけで、
倉庫を歩き回って在庫処分扱いできそうな材を探し回り、
それが使えるようなプランをご提案しました。
デザインの基本コンセプトはそれとして、
サブコンセプトも勝手に考えていました。
バックの桜
お年寄りが利用される
というところから、
"ねこバスが停まりそうな素朴なバス停"
です。

夏に計画し、出来たのが冬なので、なんとも寒々しくバックが変貌しました。

まず土を掘って枕木で地盤固めと留めをし、
一体化するように施工しております。
画像の色あいが、なぜか1970年代を思わせます。

どこに何の材料を使ったのかはっきり憶えていませんが、
杉とレッドシダーの防腐注入処理材がほとんどです。
屋根下地が格子状になっているのは、
工場で組んでリフトで運び、現場で乗せるという施工法のためです。

屋根は昔ながらの瓦棒スタイル、ガルバリウム鋼板製です。
一瞬、ひとのうなじを見ているような錯覚が・・・。
あまりにも寒々しいので、枯れ木に花を咲かせて見ましょう。
えいっ!

成功!



後ろの壁は、掲示板も兼ねたいとのご希望にあわせました。
といっても木製なので、壁さえ作れば画鋲がとまります。
バス停の標識も、門番のように仁王立ち!
ねこバス来るかな?
この数年後、近所にそっくりなバス停が出来ました。
他の業者さんに依頼したようですが、
このデザインは在庫を利用するからこそ意味があったんです。
マネするほどたいしたものではないと自覚してるんですけどね。
会社の近くの自治会の方がおみえになりました。
当社の所有している土地を貸してくれないかとのこと。
公共バスのためのバス停をおきたいとのこと。

この斜面です。
上下に道があるのですが、所有地はこのノリ面だけです。
後ろには大きな桜。
なぜこのような役立たずの土地を所有しているのか私にはわかりませんが、
公益になるので無償でお貸しすることになりました。
そして、バス停を作って欲しいとのこと。
条件は、
お年寄りが楽に待てるよう、屋根付きで4人ほどが座れるもの
ということでした。
あと、予算をお聞きしました。
ん~、きびしい・・・。
しかし、最初から予算が確定していると、提案しやすいんですよね。
前にも書いたと思いますが、
最初にご希望予算がわかっていると、
出来なければ出来ないと返事することで無駄なお時間をとっていただかなくてすみますし、
余裕があればできるだけ価格を抑えようと努力しますしね
ちょっときびしいという程度なら、こうすれば予算内におさまるという提案ができます。
「予算を明かせば、
余裕があってもいっぱいいっぱいの見積を出されるのではないか」
というお客様のご心配も分かりますが、
私はそんな考えなんです。
っていうか、
足元を見ていると思われたくないので、
出来ることなら出来るだけ予算を下回る見積を出したいと思っています。
まあ、そういうわけで、
倉庫を歩き回って在庫処分扱いできそうな材を探し回り、
それが使えるようなプランをご提案しました。
デザインの基本コンセプトはそれとして、
サブコンセプトも勝手に考えていました。
バックの桜
お年寄りが利用される
というところから、
"ねこバスが停まりそうな素朴なバス停"
です。

夏に計画し、出来たのが冬なので、なんとも寒々しくバックが変貌しました。

まず土を掘って枕木で地盤固めと留めをし、
一体化するように施工しております。
画像の色あいが、なぜか1970年代を思わせます。

どこに何の材料を使ったのかはっきり憶えていませんが、
杉とレッドシダーの防腐注入処理材がほとんどです。
屋根下地が格子状になっているのは、
工場で組んでリフトで運び、現場で乗せるという施工法のためです。

屋根は昔ながらの瓦棒スタイル、ガルバリウム鋼板製です。
一瞬、ひとのうなじを見ているような錯覚が・・・。
あまりにも寒々しいので、枯れ木に花を咲かせて見ましょう。
えいっ!

成功!




後ろの壁は、掲示板も兼ねたいとのご希望にあわせました。
といっても木製なので、壁さえ作れば画鋲がとまります。
バス停の標識も、門番のように仁王立ち!
ねこバス来るかな?
この数年後、近所にそっくりなバス停が出来ました。
他の業者さんに依頼したようですが、
このデザインは在庫を利用するからこそ意味があったんです。
マネするほどたいしたものではないと自覚してるんですけどね。
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