2013.03.01 (Fri)
堺市西区K邸濡縁(1)

堺市西区K邸濡縁をご紹介致します。
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当社のお得意先の社長のご自宅です。建て替えにともない、外構プランもホハウスメーカー様からご提案されていたのですが、
濡縁は当社にご注文頂きました。

ここは中庭です。
建築のど真ん中をぶち抜いた形で、四方からアクセスできるように掃きだし窓があります。

大きさはD1300×W2625、
木材はウリンです。
当初は人工木材でご提案されていたそうですが、
建築にも無垢の木材がふんだんに使用されており、
濡縁も無垢でということで選択していただいたのでしょう。

外構全体としてのプランが完成されており、
その中の濡縁を形にしました。
タイルをあえて全面に敷かず、
砂利や植栽を位置しつつ濡縁を重ねたという、
なかなかの外構デザインです。

タイルのない二方向に濡縁が接しています。
使い勝手も良さそうです。

奥行きが小さく根太が2列しかない場合、
床板は2箇所でしか固定されませんので、
反ってしまうと歯止めがききません。
床板は在庫期間が長く乾燥率が高鋳物の中から両剤を選別し、
反りを修正するために削り直しました。
最善を尽くしております。

フロアレベルが非常に低いため、
根太は通常より高さの小さいものを使用しています。

本来の木端立て式濡縁ではありませんが、
鼻隠しをつけず、構造をできるだけ内側に寄せて見えにくくすることにより、
シンプルでシャープなラインの表現を心がけました。
平面プランは決まっていましたが、
こういう詳細仕様は私が考えております。

どこからでも鑑賞できるアートとしての空間なのか。
テーブルを配置してティータイムを過ごされるのか。
贅沢な空間ですね。
実は玄関横にも濡縁をもう一台施工させて頂きました。
そちらは日を改めてご紹介させて頂きます。
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