2014.01.08 (Wed)
イタリアンレストランウリンデッキ

堺市南区のイタリアンレストランうのウリンデッキをご紹介いたします。
一昨年7月の施工です。
【More・・・】
大阪木材工場団地協同組合の敷地内にイタリアンレストランができ、オープンテラスにはウッドデッキが欲しいというレストランオーナーのご要望がありました。
目と鼻の先の組合さんの仕事で中川木材産業が関われないというのはなんとしても避けたかったので、
当初の設計図面よりもグレードあげて、更に組合さんへの協力という形で破格値で施工させていただきました。

大きさは4.5m×5.5m、欠けた建物の一角を埋めるような配置です。

床板はウリンのリブ加工材です。
在庫調整で安価にできることもありましたが、
やはり店舗のハードウッドデッキとなると、
いろんな条件で滑りにくいリブ材の利用価値があります。

2mの規格寸法のみを使用し、継ぎ目をずらした千鳥張りで施工しています。

板の継ぎ目を揃え、目地も合わせ、ビスの位置もしっかり揃えています。
地味な作業ですが、手を抜くとみすぼらしくなってしまいます。

ハードウッドでは手間のかかる、丸いくり抜き。

床下の根がらみ兼ネコハイラーズ。

手すりは元々の設計図面を活かしたシンプルデザインです。
ライトは建築業者さんの方で取り付けられました。

フェンスの外には芝生とさまざまな樹木が並ぶスペースがあり、
見晴らしの良いシンプル手すりで借景を取り込むことができます。

横木は柱を掘り込んで差し込んでいます。
シンプルな中にもひと手間加え、品質の高さを表しました。

このデッキの一番のアクセントはこの植栽スペースです。
当初、ウッドデッキの基礎は束石仕様でしたが、
植栽の根が束石を押し上げる危険性があるため、
植栽スペースを取り囲んで土間コン仕上げにするよう変更しました。
そして、植栽枡の枠としてベンチを立ち上げています。

座板、脚とも角材をメインに使用しています。
精度が要求されるため、直角と反りを修正して再プレナーして仕上げています。

店舗のFIX窓の正面にあたり、
店の中からは額縁におさまった樹木の絵画のように配置されています。

このサルスベリ、かなりの上物だと組合Yさんがおっしゃってましたが、
私にはわかりません・・・。
たぶん、組合Yさんもそう聞いたから言っているだけで、全くわかっていないと思います。

業務用の出入口を一箇所設けています。

ステップは床板2枚分、約25センチの踏面です。

ウリンで扉を作る場合、その重量が一番のネックになります。
両開きにし、シンプルにすることで軽量化しました。

なんとなく可愛い門扉に仕上がりました。

向こうに見えるのは組合会館です。
建設当初はまれな木造の大型建築として話題になったそうです。

工場団地の中とは思えない優雅なスペースですね。

もともとは全て芝生だったところのですが、
黒いフェンスで囲まれたスペースを切り取ってレストランにしています。
この黒いフェンスも合わせて施工しましたので、
日を改めてご紹介致します。
施工中、カメラを持ってデッキやらフェンスやらを撮りまくるあやしい人がいました。
「きっと不採用になった業者だな。」と思って警戒していると、
なんと、レストランのオーナーさんでした。
実は昨年までプロ野球のコーチをされていた方で、
この時はオールスター戦の最中だったのでお時間がとれたのでしょう。

オープンの時はこの通り。
すごいメンバーのお祝いが並んでいました。
料理はおいしいです!
まだ3,4回ほどしか行ったことがありませんが、
ハズレはありませんでした。
私のお気に入りは、スイーツの『ドルチェピッツァ』。
温かいピッツァ生地にアイスやフルーツが乗ってます。
異色とおもいきや、温度といい触感といい、絶妙な組み合わせです。
ショールームにお越しいただいた方は、
ランチやティータイムを楽しみつつ、ウリンデッキの経年変化した姿を確認していただけますよ。
Buono2さん http://localnavi.net/myblog/r000044/
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