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2014.02.07 (Fri)

生駒市Y邸アマゾンジャラデッキ

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生駒市Y邸アマゾンジャラデッキをご紹介致します。



【More・・・】

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この場所に旗竿形状のウッドデッキを施工します。

壁が後退している奥側が旗となるメインのデッキで、

手前は縁側的な竿部分です。



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メインデッキ部分の地面はこのように傾斜がついています。



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結構な勾配です。

おまけに地盤がちょっとゆるい感じがします。

盛り土なのでしょう。

しっかり基礎工事をしなくては。



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丘陵地の分譲地の外周に位置し、

リビングからの展望はバツグンです。


豊かなウッドデッキライフが過ごせそうですが、

手すりで眺望を遮ることは避けたいところです。


ただ、小さなお子様がいらっしゃり、

フロアレベルも高くなることから、

安全性の確保は必須です。


縦格子のウッドフェンスとなりがちなところですが、

製材費、組立費などコストがかかります。


普通に施工するとお伺いしていた大まかなご予算をオーバーしてしまいますので、

コストダウン策の積み重ねが必要となります。



まず、基礎工事は3時間で終わっても8時間かかっても、

コンクリートが固まるまでその日は他の作業ができないため、

職人を使わず私のソロ活動で施工しました。

自宅から現場が近いということもありましたので。



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捨て杭を打ち込み、

砕石を敷いた上にモルタルを打って基礎を設置しています。


心配していた地盤の緩さも、

建築側は建築ベースまで杭を打ち込むことで、

最も高くなる柱の位置はU字溝に出来るだけ寄せた位置に持ってくることで解消されました。


独立基礎の中にもモルタルをある程度まで詰め、

急激に冷えて凍てつかないようシートで養生しています。


ご入居直後の現場確認時より3ヶ月程経過していましたので、

ある程度地盤自体も締まっていました。



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フラットな場所は通常の束石を設置しております。

基礎施工から養生期間を設けるため、

動かないようにある程度セメントで固めました。



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年度末工事で大工さんの予定が立ちにくい時期だけに、

最悪の場合は工場加工のボリュームを増やし、

現場施工も私のソロ活動でという想定のもと、

基礎のレベルを測定し、束柱の寸法カットまで工場で済ませていましたが、

なんとか大工さんに現場施工してもらう段取りがつきました。



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旗部分はW3200×D2700、竿部分はW3000×D900です。



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構造はウリン、床上はアマゾンジャラです。

奥行きは2700mmの板を無駄なく最大限に使用できるように寸法設定しました。

竿部分は2700mmからの3丁どりです。

アマゾンジャラの場合、端部の仕上がりの良さや予備寸法を含めると、

ほぼ寸法通り使用できるという利点があります。



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コストダウンのため、鼻隠し無し仕様です。


コストダウンのためではありますが、私自身がこのデザインが好きということもあります。



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鼻隠しを付けない場合、

床下構造の見え方など、普段あまりきを使わない部分まで考えて置かなければ、

ただの手抜きになってしまいます。


束と根太の接合方法、

根太の端部を床板より少し控える、

根太端部、床板端部の面取りなど、

実はいろいろと配慮が必要になります。



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木口もきっちり揃っていなければなりません。

これは鼻隠しがあっても同じことですが。



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根太の位置によっても印象が全く異なります。

床板端部からバックさせたほうがソリッド感が出ますが、

あまりやり過ぎるとデッキ自体が不安定になりますし、

板の反りによって木口の段差が目立ってしまいます。


奥行き寸法やフロアレベルなど、現場ごとに仕様を検討しています。



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法面部分は根太受けを通した上に根太を乗せています。

これにより基礎の数を減らし、地山の耐力を必要以上に損なわないようにしています。

強度アップ、コストダウンにもつながります。



根太受けと束柱は中川木材オリジナルの接合金物で固定しています。

一般的な2×4金物より肉厚とリブ加工で強度が数段アップしており、

自動車の足回りで使用されている『カチオン塗装』で耐久性と意匠性をアップしています。

木材会社でありながら、オリジナル金物をいくつも作っているという変な会社です。


この金物と、

基礎への柱の埋め込みと、

建築基礎2方向に接しているという状態により、

これだけの高さがあってもデッキは全く揺れません。

念の為に筋交い材を用意していましたが、出る幕はありませんでした。



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そして、

このウッドデッキの最大の特徴である手すりです。

眺望、安全性、低コストと、『荒々しい感じ』という施主さまのイメージを実現するため、

溶融亜鉛メッキの丸棒を手摺子に使用しました。


別注生産ではありますが、

材料費や現場施工手間を考慮すると、

低コストに抑えることができます。



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接合部の細かい加工で上質感が伺えますでしょうか?

ハードウッドの耐久性を信頼して彫り込み加工を施していますが、

アソビのないシビアな加工で水の侵入を抑えています。




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笠木のかね折部分はバッチリ。

普通に45度でカットすればいいだけと思いがちですが、

板の微妙な収縮による幅の違いや曲がり、

柱の立ち方などを考慮しながら微妙に調整しています。

経年変化によって接合部の隙間は必ず生じてしまいますが、

最初にどれだけきっちり合わせているかどうかで、

月日が経過した後の状態は全く変わってきます。


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柱ピッチは全て同じになるように設定しました。

意匠性と加工手間の軽減を考慮しました。

縦格子の場合、柱ピッチが変わると隙間の統一感がなくなってしまいます。



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斜面をカバーして余りが出るようになっています。

これ以上延ばしてしまって竿状部分にまでかかってしまうと、

今度は窮屈になってしまいます。

メインデッキの奥行きと幅の寸法設定によるものです。

手すりピッチ、床板の規格長さ、斜面の位置など、

数々の要素を総合的に考慮して設計しています。



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フロアレベルは通常サッシの下に合わせていますが、

今回は水切り下まで下げています。

リビングからの眺望をできるだけ確保するために手すりを相対的に低く抑えるためと、

ステップを配置せずお庭への出入りがしやすいようにするためです。


三郷町K邸アマゾンジャラデッキと同じ手法です。



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木製の格子にすると、強度維持のためにそれなりの太さが必要になり、

これだけの透過性は確保できません。



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ウッドデッキに立つと、こんな風景が見渡せるなんて、

本当に贅沢な空間ですね。



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少し目線を落としても視界が遮られることはありません。



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反対方向もこの通り。

ちょっとした展望台ですね。



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床板に落ちた手すりの影も絵になります。

今回使用したアマゾンジャラもとてもきれいなものでした。

ロットによって品質が落ちるものもたまにありますが、

それでもアマゾンジャラの品質は安定しています。



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溶融亜鉛メッキは公共工事でもまわりを見渡すといたるところに使用されています。

最初はギラギラと光沢がありますが、

風雨にさらされて徐々にくすんでいき、

木材の褪色とともにいい風合いになっていきます。


以前から、いつかやってみたいと温めていたデザインのひとつでした。



ご用命は中川木材産業まで。



テーマ : 仕事日記 - ジャンル : 就職・お仕事

タグ : 奈良県 ウッドデッキ アマゾンジャラ 傾斜地 鼻隠しなし

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