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2014.04.04 (Fri)

大阪狭山市T邸ウリンデッキ

00-DSC03383.jpg

大阪狭山市T邸ウリンデッキをご紹介いたします。


【More・・・】


建築リフォーム中で、合わせてウッドデッキもリフォームしたいとのことです。




DSC_0063.jpg

裏路地に面しています。

普通の通行人はいませんが、

通学の小学生が近道に使うそうです。


通販タイプのデッキが施工されています。
アルミテラスの範囲でウッドデッキを施工します。

出幅がかなり小さいですね。



DSCN0323.jpg

出幅は50センチ強ですが、

手摺の分を差し引くと有効幅はかなり狭いです。

吉川晃司が訪れた場合、横歩きしてもらわなければなりません。



DSCN0320.jpg


少し越境して施工されている上に、手摺が外側に傾いています。



自宅の日曜大工なら自己責任のもとでやってしまうかもしれませんが、

責任ある施工業者としては、法令遵守は絶対条件です。



DSCN0326.jpg

ここを喫煙スペースとして、つかの間の憩いの場としてお考えです。



DSC_0077.jpg

こちら側はテラス柱まで拡張します。



新設した窓の前にウォールフェンスを施工し、

ハンギングをして部屋の中からの眺めを楽しみたいとのこと。


喫煙スペースもそうですが、

具体的な使い方のストーリーをお伺いすると、

こちらもイメージが膨らみ、

なんとか実現させてあげようという意気込みが強くなります。




既存のメッシュフェンスをテラス柱の位置までカットする必要がありますが、

残ったメッシュフェンスをどうやって固定するかが地味に難題でしたが、



ちなみに、このメッシュフェンスをカットしている時に、

一昨日の眼科行きの原因を作ってしまいました。



DSC_0129_201404051147162fe.jpg

もともとの固定金物を利用してテラス柱に固定すると、違和感無くおさまりました。



DSC_0074.jpg

小さいウッドデッキ工事の場合は予算がなかなか合わず

キットデッキをおすすめすることが多いです。


今回も例に違わずそうでしたが、

現場が近く、工場加工と現場組立の往復がしやすいこと、

私ひとりで施工できること、

在庫処分品を利用できること、

そして、お客様のあらたなウッドデッキライフが想像でき、

そのお役に立ちたいという想いにより、

一度は諦めかけたお客様の後ろ髪を引っ張って施工をさせていただきました。


では、完成です。



DSC03393.jpg

床面積で間口5000mm×奥行き510mmです。



DSC03387.jpg

境界線はブロックの下の擁壁面です。

建築壁面との平行も若干ずれていたので、

狭い方いっぱいいっぱいで寸法どりをしました。


コストダウンと、フェンスをできるかぎり外に出すため、

鼻隠しはつけておりません。



DSC03392.jpg

通常の施工では床板はビス止めしてから現場でカットして鼻先を揃えるのですが、

今回はあらかじめ工場でカットし、

現場では金属の角パイプを定規にして鼻先をそろえてビス止めしました。



床板はインテリア商品を製造した余り材を使用しました。

厚み30mmの規格品を再加工して25mmに仕上がっています。

根太ピッチが350mmしかないので、20mmの床板でも問題ないのですが、

それよりも強度が高く、

削っているのでより美しく、

さらに処分品で安いという、

お客様にとっては3度美味しい仕様です。

当社にとっても余り材を処分できるのでありがたいのです。



在庫を持ち、加工工場を所有している稀な施工業者の強みであります。



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雨樋の切り欠きは、他の床板をビス止めしてから切り欠き寸法を床板に写し、

工場の設備で加工しました。



DSC03384.jpg

そしてフェンスです。高さは1500mm弱あります。

ウッドデッキの有効寸法を稼ぐべく、60mm角という細い柱を使用しています。



施工するまでは強度的に不安なところがあり、

揺れが大きいようならテラス柱と固定するつもりでしたが、

ハイテンションジョイント工法は柱の底面積が小さくなっても問題ありませんでした。


また、横板は今回初めて9mmの厚みのものを使用しました。

通常は20mmの板を使用しているので、半分以下へのコストダウンとなります。



9mmという数字だけ見ると不安いっぱいでしたが、

倉庫へ足を運んで実物を確認したところ、

これなら大丈夫と自信が持て、採用することにしました。



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こちらはハンギングのキャンバスとしての役目を担う部分です。

柱ピッチを1600mm程度までとばしています。


本来なら間に柱を1本入れたいところですが、

そうすると部屋内から柱が見え、『キャンバス』のイメージを崩してしまいます。



そのため、

他の部分の板も全て同じ長さで調達し、

その中から反りの少ない横板を選抜してこの部分にあてました。



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部屋内からの光景です。

窓に向かって掘りごたつ構造になっており、

ノートパソコンが置かれていました。


素敵なスペースです。

これはお花を飾りたくなりますね。



DSC03412.jpg

横板は裏桟にビスどめしてパネルに組み立て、

柱に裏桟を固定しています。




DSC03380.jpg

『裏桟』というぐらいなので、化粧面を内側とし、

外側に桟がくるようにしたのですが、

完成してみると桟がある方の仕上がりもなかなかのもので、

裏表の選択については正解だったかどうか、正直悩むところです。



この桟の役割はもうひとつあります。

柱の下まで伸ばして底面積を増やし、

ハイテンションジョイント工法がより有効に働き強度が増すようになっています。



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目隠しもハンギングも必要のない中央部は、

窮屈さから開放される高さにし、

アルミパイプを通すだけという、さらに開放感を与えるデザインにしました。



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このアルミパイプは在庫処分品で減価に含まれておりません。

画像ではきれいに写っていますが、

傷や汚れがあって費用をいただくには忍びないものです。



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パイプフェンスとウォールフェンスの繋ぎ目は、

柱をしゃくってパイプフェンスの笠木を突っ込んでいます。



なかなかの腕前でしょ?



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柱が小さいため、

『トメ』の部分の笠木を固定するビスの位置は、

柱から外れてしまわないように、

また、端すぎて笠木が割れてしまわないように、

図面を描いてしっかり確認しました。



DSC03377.jpg


施工完了数日後に撮影のためお伺いしたところ、

さっそく灰皿が置かれていました。

豊かなスモーキンタイムをお過ごしでしょうか?



DSC03399.jpg

残念ながら吉川晃司を招待するわけにはいきませんが、

小さいながらも贅沢なスペースに仕上がったと思います。


テーマ : 仕事日記 - ジャンル : 就職・お仕事

タグ : 大阪府ウリンウッドデッキウォールフェンス目隠しフェンス異素材フェンス鼻隠しなし

23:20  |  ウリンデッキ  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

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