2014.05.30 (Fri)
藤井寺市K邸ウリンデッキ

藤井寺市K邸ウリンデッキをご紹介致します。
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3年前の夏に羽曳野市でレッドシダーデッキを施工させていただいたお客さまです。
当時は、
「10年以内には転居を考えているので。」
とのことで、レッドシダーでご提案させていただきました。
思いのほか早いお引っ越しで驚きましたが、
前のウッドデッキがとてもお気に召されていたご様子で、
またお声をおかけ頂き、嬉しい限りです。
ご紹介やリピートして頂けるということは、
こちらの仕事ぶりにご満足頂けたという何よりの客観的な評価ですね。

新築されたお宅のお庭に、
ウッドデッキのためにあけられたようなスペースがあります。
けっこう広い。
シンプルな長方形のようで、
建築壁面と境界の塀が平行になっていないため、
地味に手間がかかります。
壁の間に落としこむ場合、
いつものように床板を貼ってから切りそろえるということができません。
それでも壁が平行であれば、
同じ長さにあらかじめ床板をカットすればいいのですが、
平行出ない場合は、1枚ずつ長さを測って切らなければなりません。

この控え壁も地味に厄介者です。
塀に直角だということは、
建築壁面に垂直に板を貼ると、いびつな切り欠きをする必要があります。
しかも、この控え壁のスパンで塀の角度が微妙に違っていました。

ということで、このウッドデッキは現場合わせの大工の腕の見せどころであります。
では、完成です。

だいたい間口が3m弱、長さが7m強のウリンデッキです。
施主さまにはレッドシダーを気に入って頂けておりましたが、
壁に挟まれ床下に湿気がこもりやすいですし、
何より今度は仮住まいでなくね末永くご使用されることになりますので、
ウリンをお勧め致しました。

ご覧のとおり、床板の木口は真っ直ぐ通っています。

いったん木口を角度切りし、
壁間の長さマイナス2~3mmで長さカットし、
それらを根太上に目地を合わせて仮置きし、
壁から平行に5mmのところにチョークラインで線を引き、
板を外してチョークラインに合わせてカットし、
また元通りに並べて木口の通りをあわせ、
ビス止めしていくという、
非常に手間のかかる行程で作業しています。

建築壁面側も一定の隙間をあけ木口が揃っています。

控え壁も同様に5mmの隙間をあけて切り欠いています。

ついでに竪樋の切り欠きもこんな感じです。

ビスの通りもバッチリ。
これも地味ですが、
施主さまがほかのウッドデッキと比較して自己満足しやすいポイントです。

ウッドデッキの両側にステップを設けました。
今回は床板3枚分でゆったりご使用頂けます。

こちらも同じく。

羽曳野の時と同じく、今回も洗濯物干し場となりますが、
奥行きがたっぷりあるため、
干しながお子さま達が遊ぶこともできます。

ひとつ気がかりだったのが、
ウッドデッキができることにより、
壁付けされた庭園灯が相対的に低くなってしまったので、
頭をぶつけてしまわないかということです。
お引き渡しの時にご注意させていただこうと思っていたところ、
私がウリンの床板で殴り、中のガラスを破壊してしまいました・・・。
さらに追い打ちをかけて、
大工さんが何度も頭をぶつけてしまい、
結局アッセンで交換しなければならなくなってしまいました。
Kさま、申し訳ございませんでした。

この夏はまたこの上にプールが登場することでしょう。
以前より大きなプールが置けるようになりましたね。
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