2014.11.13 (Thu)
高耐久凸凹エイジング鉄木枕木

本日は枕木改修工事のご紹介です。
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場所は当社がある大阪木材団地共同組合にある組合会館前。
地面に飛び石的に埋めてある枕木が腐っているのでやりかえます。

本物の枕木ではなくセランガンバツの角材です。
14年前に施工されたものです。


掘り起こそうとすると剥がれました。
下の方は土になっています。
この設置条件で、
セランガンバツで14年ももてば良い方だと思います。

こちらは根っこが入り込んでいます。
そして・・・

シロアリもいました。
代替案はいろいろありますが、
費用対効果、デザイン性に、
遊び心、耐久実験という野心を加えてこのような提案をさせていただきました。

樹種はウリンです。
古びた色になっていますが、
化学変化によるエイジング処理であえて古色仕上げにしています。

枕木サイズのウリンはあっても品質が良くないので、
枕木風とも言えませんが、こういうものを作ってみました。

表面に凹凸をつけています。
テザイン的なものもありますが、
ウッドデッキのリブ加工のように、滑り止めの役目を果たしています。
昨日の写真は部材を並べていたのではなく、
れっきとした完成品だったのです。

端を切りそろえていないのは遊び心です。
ウリンデッキ創世記の施工例が懐かしい。

こちらは飛び石としての機能はなく、デザインのみで置かれています。

こちらはエイジング処理はしていませんので、
普通に出荷されるウリンの色です。

こちらの長さは1800mmです。
砂利やリュウノヒゲとの相性も良いのではないでしょうか?

高さの凹凸、木口の凹凸ともに、
安全性を考慮しつつも感性の赴くままに作りました。

この部分はもともと1800mmあったものを、
腐った部分をカットされたそうです。

永さも復活させました。

ここも、

復活!

段差が大きくなりすぎてつまづかないように、
でも、不規則な凹凸で表情は出せるように。
決まった図面どおりにつくるより、かえって難しいです。

商品化を見据え、
厚みを60mmにおさえて宅配便でも送れる重量に抑えつつ、
このように埋めると動かないという絶妙な重さにしています。

水に濡れるとよりアクセントがつきますね。

踏んでみてもすべりませんし、
この凹凸が気持ちいいんです。
こちらの飛び石タイプは600mmです。
バーチャルショールームです。
この空き一番の寒さとなった施工当日でしたが、
ひとり汗をかきながら施工していました。
担当の組合Yさんはときどき見に来ては、
「これ、ええんちゃいます?」
とおだてながら、
寒さに耐えられる時間だけ立ち会ってくれていました。
すると今度はカメラ片手に組合Kさんの登場。
組合さんのブログネタに作業風景を撮影しに来られたようでしたが、
お昼ごはんまでに会社に帰ろうと必死だった私は、
大したボケも思い浮かばす、
撮られるがままに・・・。
先を越されてたまるものかと、
異例の早さで施工例紹介をしております。
陽がさす午後に撮影に訪れると、
いつも団地内を掃除してくれている仲良しのMさんが、
「これええわ。あんた、センスあるやん!」
と、いかつい顔で褒めてくれました。
いつも冗談ばかり言い合っているので、
今は真剣に言っているということを主張しようと熱をこめて訴えてくれるのですが、
熱があがればあがるほど、どんどん顔がいかつくなってくるので、
後ずさりしながら受け止めていました。
まだ商品化は正式決定ではありません。
興味のある方はどこからでもお問い合わせ下さい。
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