2016.02.09 (Tue)
堺市南区I邸カーポートデッキ半年経過

随分前に撮影したのですが、アップし忘れていました。
堺市南区I邸カーポートデッキの半年経過した状況です。
【More・・・】

これが完成当時ですので、
ウリンと比較すると褪色は早いですね。
まあ、
20年以上もつと思しき木材の元の色が、
半年もつか1年もつかという差なので、
五十歩百歩ですね。

床板はこのとおり。
まだ濃いところがあり、ウリンの経年変化と変わらないように見えますが、
1年後にはもっと白っぽくなります。

光の当たり具合でかなり白っぽく見えますが、
前の写真の方が実態に近いです。

陽当りの悪い場所でもこんな感じです。
ということは、
褪色には可視光というよりは紫外線の影響が大きいということですね。
木材表面の化学成分は、
光を吸収して光酸化分解し、水溶性となります。
これが降雨によって溶脱し、
また光劣化を受けるというサイクルを繰り返します。
受け売りですが、
20年近く前にちゃんと昔に自分で調べました。

床板と比較して、手摺の横板は褪色が遅いです。
雨水がたまらないので、
色素成分の溶脱が遅いということです。
また、
柱に横板を「打ち付けるのではなく、
柱の内々に横板が入る構造なので、
笠木によって濡れにくいということも影響しています。
この構造は別にそれを狙っているわけではありません。
手摺だけ色が残っていても仕方ないですから。

アマゾンジャラとウリンはどちらが干割れしやすい?
という質問をよく受けますが、
甲乙つけがたいといったところです。
アマゾンジャラの干割れは多くても細かいもので、
ウリンは干割れの数は少なくても、アマゾンジャラに比べて割れが少し大きいように思います。

横縞が入ったような木目を虎目といい、
「アマゾンジャラは虎目が多くて・・・。」
と、商社の担当者が申し訳無さそうに言うのですが、
機能的に問題ありませんし、全く気になりません。
エレキギターでは、虎目を活かしたナチュラルペイントは人気があります。




見た目とは裏腹に、
素手で触ってもひかかりはあまり感じませんでした。
たまたまかもしれません。

階段は板が反りだすとガタが出るので少し心配していましたが、
問題なし!

鉄骨についているシミは、
床下構造のウリンから染み出たものです。
鉄骨が白だったので、
どれだけ汚れるか心配でしたが、
許容範囲内です。

カーポートデッキは条件的に腐朽しにくいので、
レッドシダーでも大丈夫なのですが、
高所でメンテナンス塗装がしにくいのが難点です。
ハードウッドでメンテナンスフリーとするか、
レッドシダーで頑張ってメンテナンスする覚悟で初期投資を抑えるか、
そんな選択基準です。
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