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2016.08.06 (Sat)

大阪市淀川区Y邸サイクルポート

木製サイクルポート

大阪市淀川区Y邸サイクルポートをご紹介致します。



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外構工事の中で、

サイクルポートは必須アイテムでした。


コストダウンが必要な中で木製でオーダー制作ではコストがかかりすぎるため、

アルミのメーカー既成品をご提案していました。



ただ、

施主様の木製に対する熱が強く、

それならばと、

前から試してみたかった仕様がありましたので、

試作という名目で赤字にならない程度の予算を頂き実現しました。



木製サイクルポートは時々見積り依頼をいただくことがあったのですが、

アルミ既成品との価格差があまりにも大きく、また、

いいものがないかと画像検索してみても、

日曜大工っぽいものばかりで、

なかなか垢抜けたデザインのヒントさえありませんでした。



DSC_1254_20160805155852ea7.jpg

玄関アプローチから隣地側のこの部分に配置します。

『自転車5台』分という大きさのご要望があったのですが、

結構ギリギリのスペースです。



施主様からは、

『トトロのバス停』というイメージのヒントをいただいており、

偶然にもそのイメージでの施工例もあったのですが、

建築のイメージに合うデザインが思い浮かびませんでした。



DSC_1255.jpg

この軒の隣に位置することになるので、

イメージを踏襲したデザインにしたいと思い、

こんなものになりました。



木製サイクルポート

白いサイクルポートです。

試験施工その一は、白い塗装です。



今までこのブログで、

白いウッドデッキはやめたほうがいいと何度か申しておりました。


この塗料は造膜性塗料ではありますが、

塗膜がゴムのように伸縮性があり、

木材の膨張・収縮に追随できるものなのです。


朱塗りの鳥居などにも使われています。



昔、造園業者さんに、

木材に塗る白い塗料で良い物はないかと聞かれ、

これを試し塗りして良さそうだったのでおすすめしたことはありますが、

実際の物件で使ってみたいという思いを抱き続けていました。



木製サイクルポート

ただし、ウッドデッキのような、

絶えず摩擦が起きるような場所への塗装はダメでしょう。

容器にもそう書いていました。



試験施工の結果といたしましては、

非常に良い仕上がりにはなりますが、

手間がかかりすぎました・・・。


通常の浸透性木材保護塗料は、

工場で台の上で塗装し、

台と接触している部分は後で手直しできるのですが、

造膜性塗料は補修が難しいです。



ある程度は予測しておりましたので、

部材を寸法カットせず、

寸法外のところで台に乗せて塗装するなどの工夫はしたのですが、

塗膜がなかなか乾かず、

塗装した部材を重ねると、ひっついてしまいます。

塗装して乾かす工場塗装には向きません。


現場塗装であれば問題ありません。




木製サイクルポート

試験施工その2はこの屋根です。


波板って,機能性や施工性、経済性は抜群ですけど、

やっぱり日曜大工感がハンパない。


昔、洋書で赤い屋根の物置小屋を見たことがあります。

その屋根は波板ですが、

すごく大きな波で、とてもいい雰囲気でした。

そんなのは日本にないんです。


で、自宅の物置を検討していた時、偶然これを見つけました。



木製サイクルポート

フランス製の屋根材です。

ヨーロッパの屋根瓦のような雰囲気でかわいくて、

かつ、DIY感覚で施工できます。

ビス止め部の防水のためのキャップもあり、

これもデザイン性の高さに一役買っています。

これを使うことを前提に全体のデザインが決まっていったと言ってもいいです。

その2は大成功です。


木製サイクルポート

屋根は後ろ側へ勾配を取るほうが圧迫感もなくいいのですが、

屋根を見せるデザインのためにこうしました。

もっと勾配をきつくして、

屋根の主張を強くしても良かったかも。



木製サイクルポート

柱は溝をほっているように見えますが、

芯材は鉄の角パイプで、

レッドシダーで前後からラッピングしています。

コンクリートに埋まる部分が最も腐りやすいので鉄製とし、

木材は傷んでも取り替えできるように考えております。



腰壁は補強と雨の吹込み軽減策として入れておりますが、



木製サイクルポート

前輪が当たらない高さとし、屋根の下にしっかり自転車が収まるように設定いたしました。

小さいことですが、限られたスペースを
有効活用できるよう考えました。



幅は設計上は5台駐車は厳しいかなと思っておりましたが、

完成してみると4台で余裕があるので大丈夫でした。



木製サイクルポート

付け柱は角パイプの幅の分の溝をしゃくってカッチリはまっています。

桁もしゃくって柱の間隔が狂わないようにしています。

柱と桁は直角に緊結され、方杖がなくても揺れることはありません。

実物を見ても、角パイプの存在にはなかなか気づきません。


この工法が、試験施工その3です。



木製サイクルポート

軒の板を野地板と言います。

レッドシダーです。



DSC_1397_201608061535536cb.jpg

最初はこれも白く塗装するつもりでしたが、

レッドシダーの無節材があまりにもきれいだったので、

白く塗りつぶすのがもったいなくなりました。


書き忘れていましたが、他の構造材もレッドシダー無節材です。



DSC_1398_20160806153554caf.jpg

断面はこのように実加工を施しています。

板が痩せても隙間があきませんし、

屋根が1枚のパネル状になり、強度が上がります。


通常の野地板は厚みが10mm程度ですが、

これは35mmあります。


軒天の化粧野地と屋根の下地材を兼ねるという合理的な構造です。



木製サイクルポート

この色のばらつき具合がレッドシダーの特長です。

モザイクもようのようで、いい表情です。


入社当初はウッドデッキ=レッドシダーで、

現場で色目を吟味しながら並べたものでしたが、

久々に板を並べる順番を考えました。



木製サイクルポート

雨樋はいつもカーポートデッキで使用しているパナソニックのシビルスケアですが、

初めてデザインを活かすことができました。



昔はポリカを貼った屋根付きパーゴラをよく施工しましたが、

半円形の軒樋をつけた途端にDIYチックになるのが不満でした。


この屋根材で、この構造で、

このカラーリングだからこそ、

この軒樋がマッチしたのでしょう。



P1220140.jpg

施主様のご要望で雨水タンクを設置しました。

酒樽に似せた樹脂製です。



P1220146.jpg

こういうものは木製にこだわらず、

機能を重視して良いと思います。


立派なポンプつき。



木製サイクルポート

コストダウンを人質に好き放題させていただきましたが、

結構気に入って頂けたご様子です。



木製サイクルポート

お金を出してもなかなか魅力的なサイクルポートがないと、

お嘆きの方の琴線に触れればと思い、

私としては異例の早さでの施工例紹介に至りました。



ただ、塗装だけは普通の浸透性塗料を使いたいです。



色が変わればイメージがずいぶんかわるでしょうけど・・・。























タグ : サイクルポート 大阪府 レッドシダー パーゴラ 外構

13:53  |  施工例  |  コメント(0)

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