2017.01.10 (Tue)
木造建築のいい仕事 ≠ 木製エクステリアのいい仕事

宝塚市O邸外構工事がスタートしました。
過去最大規模の造園工事です。
厳密に言うと、
本日からの工事は中川木材としてはいったん手放し、
大枠のプランニングをもとに造園業者さんに任せました。
いわゆる佐村河内トヨキチ物件です。
最初に来社され、打ち合わせをさせていただいたのが一昨年の2月。
当初の私の考えの甘さや提案力の低さで、
始動まで2年もかかってしまいました。
待たせる方も待たせる方ですが、
待つ方も待つ方です。
いえいえ、いくら感謝しても足らないぐらいです。
今日はその取っ掛かりで、まずは既存デッキの撤去から。
【More・・・】

米松製ウッドデッキの前に、
アルミ構造+プラスチック床板の、いわゆる物干台的なものが増築されていました。
木とプラスチックの床板の違和感を我慢できなかった施主さまが、
全面に上から板を貼り付けておられました。
『床板を踏み抜く前になんとかしてくれ!』
が、最近の合言葉になっていました。

床板を剥がしたところ。
全体的にかなりイッてます。

木造建築の、いわゆる「あり」加工で構造が組まれています。
屋根の下なら『いい仕事』ですが、
屋外では水を溜め込むことになり、
かえって腐朽しやすくなります。
落ち込んでいますね。

こっちも落ち込んでいます。
下には白色腐朽菌がびっしり。

ナットを締めるための穴が上向きに開けられており、
水が溜まっています。
日本の木造建築技術のすばらしさや歴史の長さは周知の事実ですが、
法隆寺には立派な屋根があり、
板塀でさえも瓦葺きが施されていたり、
雨をしのぐ処理がきっちりなされていました。
木製エクステリアに関しては、
強度と耐朽性は必ずしも正比例するものではなく、
目先の強度を安易に優先させると、
耐朽性を落としてしまうことになるのです。
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