2018.07.11 (Wed)
エイジングデッキ ~堺市西区ひまわりCountryエントランスデッキ

堺市西区にある雑貨とハンドメイド+犬猫グッズのお店、
ひまわりCountryさまの移転先店舗のエントランス部分のウッドデッキを施工させていただきました。
【More・・・】
ファーストコンタクトはお電話でのお問い合わせでした。
ご希望どおりのウッドデッキを提案してくれる業者がないどころか、
見積さえしてもらえないとのこと。
無垢の木材を希望しているのに、
人工木材を『提案してくるとか。
ウッドデッキに対する半端ない愛情で、
受話器から煙が出てきそうです。
1時間以上お話しました。
■那須高原のイメージ
■きれいすぎず、大工さんの弟子っ子が作ったような粗い雰囲気
というご希望です。
ご要望がイメージ的なので、
施工途中で『イメージと違う!』ってことにならないかと、
しりごみする業者さんの気持ちも理解できるような気もします。
でも、
こういうこだわりの強いお客様は大好物です。
ご要望を満たすことができると、
その分ご満足度合いが伝わってきます。
ショールームで材種をご確認いただき、
このウッドデッキ倶楽部で施工例をご確認いただき、
図面で仕様を、
実際に使用する木材を写真でご確認いただき、
おまかせいただけることになりました。

住宅兼店舗の、
店舗前のエントランスデッキです。
土足で毎日ハードに使用されることになるので、
ハードウッドをおすすめするつもりでしたが、
ご希望の『那須高原のイメージ』を具体化するには、
ハードウッドのソリッドさよりソフトウッドのナチュラルさが必要です。
レッドシダーが最適です。
施主さまが愛された前のお住まいのウッドデッキもおそらくこれです。
粗い雰囲気を出せるアウトレット材もあり、
コストダウンもできます。

「10年もてばいい」ということなのでレッドシダーでもOKなのですが、
FLが低く、湿気が逃げにくいので、
外構業者さんに土間コンを施工してもらうことになりました。
『きれいすぎず、大工さんの弟子っ子が作ったような粗い雰囲気』
これを実現するためには、いつもの大工さんには任せられません。
まあ、大阪のインバウンド景気に湧く某有名テーマパークでは、
「100年前のアメリカの大工が施工して20年経過した雰囲気」という、
エイジング工事をやってのけた大工さんなので、
やってやれないことはないのですが、もったいない。
私がソロ活動しました。

天気が良すぎて電柱の影がじゃまですが・・・。

近づいても影はなくなりませんね・・・。
使いやすいエントランス機能を果たす大きなステップと、
間仕切り的な手すりがついています。
このウッドデッキのデザイン的なポイント、
小枝不動産(関西人限定)ならモザイクをかけてラストまでとっておくところですが、
避けて通れません。

床板の小口を切り揃えず、あえてのランダム仕上げ!
昔やったことがあり、いつかまたやりたいと思っていました。
海外では機能の必要性だけで作られたウッドデッキやボードウォークで見ることができます。

かなり適当に床板をばらまいているように見えますが、
実は番号を振り、順番通りに並べられています。

どこから登っても降りても、
ステップが最低限の奥行きを確保できるよう、
ウッドデッキ本体とステップの床板の出し入れを調整しています。

「曲がったり、節が抜けているぐらいのほうがいい」
とのご要望にピッタリのアウトレット材がありました。
足跡は施工後についたものですよ。

表面がエイジングされていても、
切れ味良くカットされた小口では興ざめです。
輸入されたままの粗いカット面が残っているものはそちらを見せ、
両面カットしないといけない板は、
手間を掛けて荒らしました。
見よ、
創業107年を誇る中川木材産業に第第伝わるエイジング技術を!
いやいや、思いつきです。

でも、違和感なく経年劣化した雰囲気がでていませんか?

角地のオープン外構なので、
2方向からアプローチできます。

量水器のせいでデザインが悪影響を被るということを避けたかったので、
2方のステップを無理につながず、
ウッドデッキ本体の角がここに来るよう寸法を調整し、
必然的な開口位置であるかのように見せました。

高さはどちらも同じにしているのですが、
こちら側は道路が低くなっているので、
道路からではちょっと段差が大きくなってしまっています。
縁石からならいい感じです。

ウッドデッキからこちら側への動線をカットしたいとのご要望で、
シンプルな手すりを設置しました。
シンプルでありながら1スパンでも強度が出るよう突っ張り的に横板を配置しています。

土間コンクリートは目立たないよう小さ目に寸法設定し外構屋さんに図面を渡しました。
ウッドデッキの跳ね出しでカバーしています。

ドアとの色、雰囲気もうまくコーディネートできました。

在庫期間が長く、
日焼けや反り、節の抜けなど、
素材だけで見ていると使いみちのなさそうな板でしたが、
このようなコンセプトでウッドデッキを作ると、
普通ではできない個性的なものができ、
とても楽しいお仕事でした。
こちらではもう1台、
住居スペースのウッドデッキも施工させていただいております。
そちらも後日ご紹介します。
P.S.
ひまわりCountryさまのフェイスブックでこの記事を取り上げていただきました。
この調子でいくと、リンクのループが延々と続きそうです。
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中川木材産業株式会社へ
HP:wood.co.jp
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ひまわりCountry さま
コメントありがとうございます。
最初にお電話したのが・・・・
お問い合わせから完成まで、もっと長かったような感覚でした。
ご要望に対するこちらの理解があっているか、
こちらのプランがちゃんと伝わっているかどうか、
完成後にやり直しとならないか、
かなり頭を使いました。
今のこの暑さの中、お電話していたら、 火傷されてたかもしれませんね。
■鬼気迫る様子のお電話でしたので、
119番に転送しようかと思いました(笑)
ホント、電話が終わったあとは、左腕が曲がった状態で固まっていましたよ。
那須高原(栃木県)のイメージもそうなんですが、山梨県の清里高原も同じなんです。
■正直、どちらかわからなくなっていました(笑)
軽井沢のイメージがあったのですが、そうおっしゃっていなかったというのははっきりしていて、
イチかバチかで那須高原にしました・・・。
> 大阪の方に、そう言った、高原の外溝と言うかお庭を知ってほしいと言うのもありましたし、
ウッドデッキに関しては、
日本の高原リゾートはアメリカやカナダの雰囲気を模して作られていると思うのですが、
高温湿潤でシロアリのいる日本では北米同様の耐久性は望めず、
針葉樹のウッドデッキの需要は減少しています。
ひまわりCountryさまのように耐久性やメンテナンスについて理解された上で、
針葉樹の雰囲気をご希望されると、
ごていあんのしがいがあります。
純粋に天然木が好きで、作り物の木は、ウッドデッキじゃないと思っています。
■ウッドデッキに対して何を求められるかにもよるのですが、
業者側が天然木を理解して説明することができず、
クレームの素のような扱いをしていることが、
ウッドデッキ難民を生む根源になっています。
たまに、お客様に「避暑地みたい」とか、軽井沢みたい」> とか、言われますし・・・
■狙い通りですね。再現のお手伝いができて嬉しいです。
なのに、ウッドデッキも、ラティスのベランダも、半日ほどで完成したのは拍子抜けでもありました(笑)
■現場施工が半日で終わるように、
事前の実測や墨出しに何回も通い、
工場で仮組みしたりして下準備に時間をかけていますからね。
大工なしなので、現場での不測の事態への対応力がありませんから。
わんこも、ウッドデッキ大好きですよ。
■これは嬉しですね。わんこは忖度しないですから。
また、写真をお送りしますね
■ぜひ、お願いします。
この度は本当におせわになりました。
今後ともよろしくおねがいいたします。
コメントありがとうございます。
最初にお電話したのが・・・・
お問い合わせから完成まで、もっと長かったような感覚でした。
ご要望に対するこちらの理解があっているか、
こちらのプランがちゃんと伝わっているかどうか、
完成後にやり直しとならないか、
かなり頭を使いました。
今のこの暑さの中、お電話していたら、 火傷されてたかもしれませんね。
■鬼気迫る様子のお電話でしたので、
119番に転送しようかと思いました(笑)
ホント、電話が終わったあとは、左腕が曲がった状態で固まっていましたよ。
那須高原(栃木県)のイメージもそうなんですが、山梨県の清里高原も同じなんです。
■正直、どちらかわからなくなっていました(笑)
軽井沢のイメージがあったのですが、そうおっしゃっていなかったというのははっきりしていて、
イチかバチかで那須高原にしました・・・。
> 大阪の方に、そう言った、高原の外溝と言うかお庭を知ってほしいと言うのもありましたし、
ウッドデッキに関しては、
日本の高原リゾートはアメリカやカナダの雰囲気を模して作られていると思うのですが、
高温湿潤でシロアリのいる日本では北米同様の耐久性は望めず、
針葉樹のウッドデッキの需要は減少しています。
ひまわりCountryさまのように耐久性やメンテナンスについて理解された上で、
針葉樹の雰囲気をご希望されると、
ごていあんのしがいがあります。
純粋に天然木が好きで、作り物の木は、ウッドデッキじゃないと思っています。
■ウッドデッキに対して何を求められるかにもよるのですが、
業者側が天然木を理解して説明することができず、
クレームの素のような扱いをしていることが、
ウッドデッキ難民を生む根源になっています。
たまに、お客様に「避暑地みたい」とか、軽井沢みたい」> とか、言われますし・・・
■狙い通りですね。再現のお手伝いができて嬉しいです。
なのに、ウッドデッキも、ラティスのベランダも、半日ほどで完成したのは拍子抜けでもありました(笑)
■現場施工が半日で終わるように、
事前の実測や墨出しに何回も通い、
工場で仮組みしたりして下準備に時間をかけていますからね。
大工なしなので、現場での不測の事態への対応力がありませんから。
わんこも、ウッドデッキ大好きですよ。
■これは嬉しですね。わんこは忖度しないですから。
また、写真をお送りしますね
■ぜひ、お願いします。
この度は本当におせわになりました。
今後ともよろしくおねがいいたします。
トヨキチ |
2018.07.20(金) 08:36 | URL |
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最初にお電話したのが、確か、今年の1月。
3月下旬頃に施工していただき、
4月中旬にリニューアルオープンできました。
最初の電話から、かれこれ、7ヶ月(以上かな?)
今のこの暑さの中、お電話していたら、
火傷されてたかもしれませんね。
ほんとに、あの頃は、ウッドデッキ難民でした(笑)
最終的には、山梨県まで行って、業者さんを
連れてこないといけないかと、思い始めてました。
那須高原(栃木県)のイメージもそうなんですが、
山梨県の清里高原も同じなんです。
どちらも、通いつめた好きな場所でした。
大阪の方に、そう言った、高原の外溝と言うか
お庭を知ってほしいと言うのもありましたし、
純粋に天然木が好きで、作り物の木は、
ウッドデッキじゃないと思っています。
前の家のデッキが、何の困難もなく
1~2分の立ち話の末にできたことでしたので、
まったくもって、不思議でしたし 腹立たしく
大袈裟でなく、路頭に迷うところでした。
それも、これも、今では笑い話。
たまに、お客様に
「避暑地みたい」とか、
「軽井沢みたい」
とか、言われますし
「毎日、楽しみに拝見させていただいてます」
などなど。皆さんに興味をもっていただいてます。
なのに、ウッドデッキも、ラティスの
ベランダも、半日ほどで完成したのは
拍子抜けでもありました(笑)
わんこも、ウッドデッキ大好きですよ。
また、写真をお送りしますね
ありがとうございました❤️