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2019.05.07 (Tue)

喧騒の中の異空間 ~箕面市H邸カーポートデッキ

P1140222.jpg



箕面市H邸カーポートデッキ?です。

途中でカーポートではなくなってしまいました。

設計で最も苦労した物件のひとつです。


【More・・・】



この工事からさかのぼること1年半前。



カーポートデッキの提案依頼をいただいたのですが、

現場条件的にご希望を叶えることは不可能だったので、

辞退させていただきました。



それから1年半後、

施工箇所を変えて再びご依頼をいただきました。



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車一台ギリギリの大きさです。



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掘り込みの中は柱を立てる余裕がありません。

ウッドフェンスを撤去し擁壁の上に柱を立てますが、

ブロックも撤去しなくてはなりません。



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ガレージ横のアプローチ階段を上がった他頃が玄関ポーチ。

その横、ガレージ後方に植栽スペースと濡れ縁があります。

この部分もリフォームしてウッドデッキをつくり、

カーポートデッキへ階段でアクセスできるようにします。



ダメです・・・。

ここをどう処理するかが難しいと苦労をアピールしたいのですが、

それさえも難しいので、

さっさと完成させます。



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車一台分のウリンカーポートデッキですが、



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カーポート部分に物置を設置しました。

カーポートデッキではなくなりましたね。



アイテム盛りだくさんです。

動線順に行きます。



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門扉も板張りしてリフォーム。

ここはすでに「箕面市H邸門扉リノベーション」の巻でご紹介済みです。



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門扉を入ったところ。



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視覚的な転落防止を意味する軽いウッドフェンス。



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ここが玄関ポーチで、

左が玄関、

右がウッドデッキへと続くエントランスです。



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表からは距離が近すぎてうまく撮影できず、

入って裏側からの門扉ショット。


ウリンは重く、施工後の形状変化の心配もあり、

門扉の設計には神経を使います。



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軽いことと、

規格材をまっすぐに削りなおした部材で組める寸法での設計が重要で、

さらに、

経年変化で曲がったりねじれたりしても使用できるような

クリアランス設定と金物の選択をしています。



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門扉を開けると、正面にカーポートデッキへの階段。



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左側にパティオスペース。



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上から見ると全容がわかります。

植栽スペースをのブロックを積み直し、

施主さま支給のサンゴ石を天端に固定、

植栽は施主さまの方で植え直しをされました。


その周りを埋め尽くす形でウッドデッキを造りました。



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今回のプランで最大の課題が、
高さの折り合いをどうつけるかということ。



門扉を入ったこの踊り場が重要になります。



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カーポートデッキ

玄関ポーチ

一階掃出し

カーポート下の物置


これらの高低差をまとめるために、

動線の要となるこの踊り場を設け、

それぞれの異なる段差を吸収しています。



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一階部分のウッドデッキだけ先行して施工しました。

このレベルが決まらなければ、他が決められなかったので。



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境界側には目隠しフェンス。



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これだけの高さが必要ですが、

現場条件によりセオリー通りの基礎を作ることができないため、

折り返して門扉戸当たり用の柱とつなげ、

強度を確保しました。



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バックヤードへつながる門扉。

人が通るのもやっとという通路ですが、

デッキスペースをわんこが自由に走り回れるために必要なのです。



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部屋の方からはこんな風に見えます。

完璧なプライベートスペースになっています。



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階段の向こうには物置が見えてしまっては興ざめですので、

階段下も板張りでシャットアウトしています。



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なんてことない板張りに見えますが、

そう見せるための階段構造との取り合いや板の切欠きなど、

結構手間がかかっているんです。



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階段とカーポートデッキの間のこの部分も。



鉄骨、門扉、階段、フェンス、

これらの位置を綿密に計算しました。



伝わらないと思いますが・・・。



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桁の上に踏み板を乗せるストリップ階段としました。

限られたスペースの中で少しでも有効幅を稼ぐためです。



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階段手摺は細いラインで太陽光をなるべく取り入れ、

かつ閉塞感を軽減。



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カーポートデッキの手すりも、内側に面している部分は同様です。



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カーポートデッキ手摺、階段踊り場手摺、一階目隠しフェンス、

高さはそれぞれ異なりますが、

重なる部分の板のパターンは揃えています。



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こだわってます!



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ようやくカーポートデッキにたどりつきました。



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隣地境界ギリギリでの施工のため、

少しでも有効面積を稼ぐため、

横板は外から張らず、

柱内々への落とし込み式に。



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ギリギリですね。

おとなりの方には事前にご了解をいただいております。



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横板を落とし込むために柱に取り付けた縦桟は、

デザインのアクセントになりつつ、

柱の底面積を増やし強度を安定させる役目も果たしています。



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そして目を引くのが上部のシェードフレーム。



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プランニングも終盤にさしかかった頃、施主さまより、

このシェードを取り付けられるよう柱を高くしてほしいというご要望がありました。


柱だけではシェードが風をはらんだ時の強度が不安なので、

頭をつないで四角を作るべきだと考えました。



ただ、ウリンでは反りが出るとおさえられませんし、

角材をつないで方杖や火打梁を入れるだけでは、

なんとなくやぐらっぽくなってしまいます。



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そこで思いついたのが、これ。

アルミ角パイプを骨組みとし、

ウリンで挟み込んだ『ハイブリッドフレーム』。



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上下の部材は幅に変化をつけています。



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機能とデザインを兼ね備えた、

オリジナリティーあふれるシェードフレームになりました。


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外の景色との異空間っぷりが際立っています。



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街の喧騒の中において、

お気に入りに囲まれた落ち着ける空間ができあがりました。



バーチャルショールームをどうぞ。




手ブレを修正したかったのですが、いいアプリが見つかりませんでした・・・。



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次回はデッキ、フェンス以外の外構アイテムについて、

さらっとご紹介します。





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タグ : 大阪府ウッドデッキウリンカーポートデッキ階段外構ランダムボーダーフェンスウォールフェンスパーゴラ門扉

10:42  |  カーポートデッキ  |  コメント(0)

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