2019.12.27 (Fri)
四季の観察台 ~兵庫県養父市N邸ウリンデッキ

兵庫県養父市N邸ウリンデッキをご紹介します。
今年5月完成です。
【More・・・】
1月にショールームへ、
高速で2.5時間前後かけてわざわざお越しいただきました。
昨日帰ってから家内と2人で、ブログ 300のうち200はチェックしました。
ショールームでの丁寧な説明と合わせて、誠実にお仕事に取り組んでおられ る姿勢がよく伝わってきました。
遠い所の業者さんで、心配90パーセント、期待10パーセントで行ったのです が(失礼!)
今は期待100パーセントです。
ご帰宅後に、こんなメールをいただき、テンションMAXになりました。
こういう熱いお客様には、
こちらも熱量が上がります。
けっこう大掛かりな工事で、
出張施工するには段取りよく施工できる設計が不可欠です。
こんな現場状況です。

河原に面した土地で、
土留擁壁の上に家が建っています。

ウッドデッキのために土間コンが仕上がっています。

オーバーハングで擁壁からはねだします。
下に柱を下ろすと基礎工事が必要になり、
出張施工ではコストが上がりすぎますので、
強度に支障のない範囲で最大限の大きさをねらいます。

こんな素敵な風景が広がっています。

ウッドデッキができることで得られる生活の豊かさは、
きっとお値段以上のものに違いありません。
こんな素敵なウッドデッキになりました。

立地的に全容がわかる写真を撮るのが厳しいのですが、
こんな感じです。

メインの部分は出幅1900mm。
2mの規格サイズを効率よく使用できる設定です。

中川木材標準仕様のウリンデッキ床下構造は、
根太を束柱で支えています。
今回はオーバーハング構造のため、
根太を受ける大引を追加しています。
幅(高さ)150mmの大断面材を使用しています。

オーバーハング構造で心配なのは、
鼻先に乗っったときのてんびん状態。
万が一の建築側の浮き上がりを防止するため、
土間コンにアンカーボルトで固定しています。

擁壁と建築は平行ではないため、
オーバーハング寸法が異なります。
こちらは400mm、小さい方です。

こちらはオーバーハングが大きくなっていますので、
念には念を入れて方杖を入れました。

鼻先をまっすぐ揃えず段差をつけているのは、
床下構造の強度とコストのバランスをとった結果です。

このあたりの濡縁的なスペースも、
板の規格寸法と構造材の効率の良い配置を考慮して、
大きさを決定しています。

設計では1段ステップでしたが、
施工中に段差が大きいことが気になりだし、
予備の木材を利用し、
現場対応で2段に変更させていただきました。

もともとはデッキ本体がサッシまでということでご検討されていましたが、
ステップを降りて土間コン段差との間に微妙な隙間でつまずきそうなので、
コストアップすることなくデッキを延長し、
土間コンの段差をクリアしました。

手摺はシンプルなルーバータイプ。
南丹市M邸ウリンデッキがお気に召されての選択です。

このロケーションですから、
隠してしまうのはあまりにももったいないですね。

反対から見ても絶景です。

目線が上がれば、また絶景。

ウッドデッキを外れた擁壁上にも、
同じデザインで境界フェンスを施工しました。

手摺柱固定用の特許工法『ハイテンションジョイント』と、
別注プレートの組み合わせは、
この施工例紹介ブログでも定番になりつつあります。
木材は長さ方向には伸縮しない特性を生かしたジョイントで、
毎回想像以上にガッツリ固定されることに、
我ながらビックリします。

金物は目立たずスッキリデザイン。

眺望バッチリ!

こんなにいい環境では、
作業するのもとても気持ちがいいものです。
養父という土地は、
昔、ナイトスクープで見たことがありました。
口を開けたら中に入ってくるほどのホタルが舞うところだということでした。
ホタルには少しタイミングが早かったのですが、
時折革を眺めては、想像していました。
後日、施主様よりこんな素敵なメールをいただきました。
ウッドデッキが完成して4カ月が経ちました。
ストロベリームーン
夏のホタル
中秋の名月
と季節を楽しむ時間が増えて、ウッドデッキの良さを実感しています。
また、何もない時でも、夜に星を見ているだけでゆったりとした気分になります。
沈んでいくさそり座、大阪空港へ行くのであろう赤い光を点滅させて飛ぶ飛行機。
今日は雨なので外には出られませんが、濡れて濃い色のデッキに弾む雨を見るのもいいものです。
まるで叙景詩です。
思い出深いお仕事がまたひとつ増えました。
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