2020.04.06 (Mon)
インダストリアルデッキ ~大阪市阿倍野区S邸ウリンデッキ

大阪市阿倍野区S邸ウリンデッキ、
既存デッキの改修工事です。
昨年8月完成です。
【More・・・】
一昨年の秋の超強力台風でデッキが潰れてしまったとのこと。

建築の裏側にウッドデッキがあります。
傾斜地に建てられて住宅で、
表側は道路に面していますが、
裏側は高基礎になっており、
ウッドデッキは鉄骨構造を立ち上げた上に施工されています。

手摺がごっそりなくなっています。
風で飛ばされた模様。

箱型の金物に柱を刺す仕様だったようです。
金物の中に水がたまり、
腐朽して弱っていたのでしょう。

床板が反り上がっています。
根太が腐り、ビスが効かなくなったのでしょう。
杉の足場板を防腐注入しないで使用していると考えられます。

デッキ下。
地下室のような感じですね。

解体したところです。
鉄骨はサビを落とし、塗装し直します。

マットブラック塗装しました。
引き締まって見えます。

ウリンデッキに生まれ変わりました。

広さは約16.5㎡。
基本的な大きさや形状に変更はありません。

手摺はシンプルで風通しバツグンのクロスタイプ。
高さ900mm。

中川木材の特許システムであるハイテンションジョイントは、
ボルトのひっぱり力で強度と耐久性を両立できます。
経年変化で木材が痩せても、
ナットの増し締めで完全復活します。

こちらは鉄骨躯体と一体化していたフラットバーの手摺。

杉板の笠木がついていましたが、
これもウリンと交換です。

こちらはステップ兼ベンチ。
NEWアイテムです。

コンクリートの踏み台になっていましたが、
木材でカバーすると
雰囲気がガラリと変わりました。

高さ方向はサッシより上がらないように、
出幅方向は向こう側の出入り口をできるだけ遮らないように、
シンプルに見えて色々考えています。

出入口の形をシンプルにしたかったのですが、
以前のデッキ形状に合わせて土間コンがこの形になっていたので、
見栄えが悪くならないように再生しました。

以前は階段の右側の鉄骨上にも、
ウッドデッキ構造とフェンスがありました。
あまり実用性が感じられなかったので、撤去しました。

ここには室外機が置かれていました。
ここに復旧すると、
電気屋さんがデッキ施工前後に
撤去と再設置の2日作業となり、
コストがかかりますので、
デッキ下への移動を提案しました。
直射日光が当たりにくく、
冷房効率も良くなるでしょう。

鼻隠しなしタイプでコスト削減。
その代わり、
無くても見栄えが良い仕様に。

階段の始まり部分は鉄骨構造が複雑でしたが、
大工さんがうまくまとめてくれました。

無駄のない仕上がりだと思うのですが、
いかがでしょうか?
ウリンとマットブラックの相性もいいです。

階段は以前からスチールです。

床下はマットブラックの鉄骨が強調され、
今流行のインダストリアル感が漂っています。

カーポートデッキのように屋根をつけるとより使い勝手が良くなるでしょうね。

鉄骨と根太の間には合成ゴムパッキン。
鉄骨は錆びにくく。
根太は腐りにくく。
細かいこだわりです。

建築際と鉄骨の間に距離があります。
強度的には問題ないのですが、
床板が沿って端部がバタつく可能性があるので、
束のない根太を入れて床板を固定しています。
「吊り根太」と呼んでいます。

再びデッキ上へ。
いつもどおり、きれいな床板でしょ?

表面にプレナー=自動かんなをかけています。
そこまでする必要はないとは思うのですが、
完成したときのお客様の感動をより大きなものにしたいので。

安心して、

緑に囲まれながら、

心地よい時を過ごしていただけたら嬉しいです。
バーチャルショールームをどうぞ。
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