2020.04.17 (Fri)
木材屋の 木材屋による 木材屋のためのフェンス

新型コロナウィルスの営業自粛ムードの中、
忙しさに甘えて普段出来ないことをやっています。
そのひとつで、会社のフェンスを改修しました。
【More・・・】

入り口の横。
当初は下の見切り枠のみだったのですが、
近所の会社で放し飼いにしていた犬のトイレにされていたため、
そこらへんに転がっていたリンギを打ち込み、
そこらへんに雨ざらしになっていた矢板を張り、
仮のバリケードを作ったのが15年以上前。
この機会にちゃんとしようということで任命されました。
ただし、お金はかけるなということで。

およそ30年前の見切り枠です。
ベイマツ製で、『CCA』という強力な防腐薬剤を注入しています。
90mm角を2段積んでいます。
解体してみると、
表面は腐朽していましたが、
1段目と2段目の接点はまるで新品のようにしっかりしていました。
CCAは焼却すると有毒ガスを発生するので、
今では使用禁止になっていますが、
これだけ耐朽性が高いということは、
ある意味エコであると言えます。
お客様のあるお仕事はご予算とご要望をお伺いしての設計となりますが、
こういうのは好き放題にできるので、
試したかった構造やモデルケースとなるようなデザインなど、
いろいろ検討していました。
すると、
倉庫整理をしていた後輩が処分しかけていた、

このラチスパネルを発見。
ちょっと待った!
なんか使えそう。
幼い頃、
好きなおもちゃを買ってもらえるような家庭ではなかったので、
キャラメルの箱でロボットを作ったり、
ボール紙に仮面ライダーの絵を描いて切り取り、
関節をホッチキスでとめて動かして遊ぶようなことをしていたせいか、
ゴミから何かを生み出すことに異常な喜びを感じます。

この超やっつけ仕事を生まれ変わらせようと、
救い出したラチスパネルを眺めながら、
こんなフェンスを思いつきました。

ランダム千本格子とでもいいますか、
名付けようのないデザインです。

柱はウリン、
格子と横桟はレッドシダー。

太い方は、ラチスの枠材を加工。
元の部材は35mm×84mmで、
中央にラチスがはまる溝を掘っていたのですが、
3枚におろして溝部分を捨て、
35mm×30mmに仕上げました。

仕上げたといっても、
鋸引き仕上げで、かんなはかかっていません。

ビスの穴もそのまま。

細い方はラチスの網目格子をバラしました。

エクステリアメーカーさんにOEM販売していたラチスで厚み12mm、
これは中川ブランドで15mmありますので、
このようなことが出来ます。
市販品は10mm以下ですね。

日焼けムラやタッカーの穴もそのまんま。
超エコ。

雨水が流れ落ちるように斜めカットしています。
防犯性も兼ねます。

太い方は長さが一定で、
細い方は長さ取りの都合上2種類の長さがあります。
高低差と大小の配置はインスピレーションのおもむくままに。

実は門扉もあります。
植栽スペースのメンテナンスのために。

思いつきのかんぬき。

ウリンのブロックにボルトを刺しただけ。

実は三角形。
水がたまらないようにでもありますが、
遊び心デザインです。
これは今後も使えそう。

ケチケチ根性とインスピレーションだけで完成したウッドフェンスです。
ぜひ見に来てください。
ちなみにこれは無塗装で、
近々塗装予定です。
バーチャルショ-ルームで締めくくります。
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