2022.01.04 (Tue)
その道のプロに認められた大和塀 ■■池田市S邸ウリンデッキ■■

池田市S邸ウリンデッキ、
2020年7月完成です。
インスタでは2年4か月前と、うそをついてしまいました・・・。
記念すべきインスタ経由での受注第一号です。
【More・・・】
「お聞きしたいのですが、ウッドデッキの床板だけの張り替え等もできますか?」
2019年5月、これが最初にいただいたDMでした。
当時で施工後9年経過したウッドデッキが痛んできているとのこと。
そして、なんだかんだで3か月後、
現場確認にお伺いしました。

裏庭にウッドデッキがあります。
高さが約1mと高めで、大きい階段があります。

樹種はレッドシダーのようです。
床板と階段に踏み抜きそうな箇所があります。

床板裏には白色腐朽菌が繁殖していますし、
床板を固定しているビスがもう効いていないことからも、
床板張替えだけでは済まないと判断しました。

このように床板の継ぎ目を1か所に集中させると、
根太(床下構造)が腐りやすくなります。
これは過去の例から早期腐朽の確定要素の一つです。

そしてココ。
手摺がパネルになっていて、
床板上にパネル枠をベッタリ貼り付けています。
この構造は雨水が滞留し、
ずっとジメジメした状態になってしまいます。
先ほどの白色腐朽菌が繁殖していたのもこの部分です。
これも早期腐朽の確定要素の一つです。
それからなんやかんやあって約1年後、
全面改修することになりました。

解体してみると、
やはり先ほどの2か所の腐朽が深刻でした。

撤去完了。
劣化していない土間コン上の鋼製束と、
10年経過し安定している束石はできるかぎり再利用し
コストダウンに努めました。

施工図面です。
旧デッキは赤線部分で
新設は倍の大きさになります。

土地に高低差があり、
表側からウッドデッキに向かうと、
段差をいっったん下ってから、
階段でウッドデッキにまた上がるという形になっています。
新設デッキは、
この段差を降りることなくデッキに上がれるところまで拡張します。
手摺は旧デッキと同じ大和塀タイプをご希望ですが、
旧タイプは縦板に2×6材を使用しており、
厚みも目隠しに寄与しています。
今回はウリンで改修するため、
板のサイズは小さくなりますし、
旧タイプと同程度の目隠しとすると、
重量がかなり増し強度があやしくなりますし、
コストもかなりのものになります。

サンプルを作れるような規模ではありませんので、
3D図面から角度ごとの見え方を2D化し、
少しでも実感に近づけてご確認いただけるよう工夫しました。
ただ、
あくまでも図面ですので、
本当に実感していただけたか不安が残りますが・・・。

全貌です。
形状と立地により、
全体像の撮影は困難でしたが、
手摺に乗り、おもいっきり手を伸ばして撮影しました。

この画像は完成後1ヶ月半経過しています。
門扉のみ後日取り付けており、
その時の撮影です。
撮影時期が2回に分かれていますが、
よりわかりやすい方を選別してアップします。
真夏でしたので、かなり色の変化のスピードが早いことが
おわかりいただけるでしょう。

これは完成直後の方ですが、
数日経過していました。
プールを置いていた跡がわかります。
日差しの強い時期は、
デッキ上に物を置いていると
その日のうちに跡がついてしまいます。

壁の窪みから向こうが新たに広くなりました。
ここが手摺で仕切られていたことを考えると、
感覚的にも随分違うことでしょう。
土間コンの立ち上がりに
ポリフェノールのしみがくっきり。
床下に潜り込まなければわかりませんが。

床下は大引+根太の2重構造。
既存の鋼製束と束石を利用でき、
かつ、床板の張り方向を
コスト的、耐朽性的に有利な縦張りにするためです。

部分的に方杖や筋交を配しながら
効率よく強度と耐朽性を発揮できる構造に仕上げています。

表側への視点。
床板の規格寸法を余すことなく利用し、
階段の着地点が土地段差の一番高いところになるよう計算し、
費用対効果が最大になるよう設計しました。

あまり市場に出回らないウリンの幅広材によるササラ階段。
厳選したラフ材を乾燥させ仕上げています。
基礎は階段用に型を作って自作したオリジナル束石です。

さんざん素通りしましたが、
いよいよこのウッドデッキの最大の見せ場、
大和塀タイプの手摺の番です。

目隠しの度合いは
板の幅とラップのさせ方で決まると思われがちですが、
板の厚みと、縦板を固定する横桟の厚みも
大きく影響します。

リビングの正面に隣家の窓があるため
目隠しできていないと落ち着きません。

いくら図面で描いても、
実際に完成してどうなるかは説明しきれませんし、
私自身もご納得いただけるか不安でした。
結果はこの通り。
あえて透ける角度からみても問題ありません。

隣地からの目線でも問題なし。

敷地いっぱいにウッドデッキを施工しているので、
現場で裏側から板を張ることはできないため、
面体をパネル化し、現場で固定しています。
パネルといっても、
横桟で浮かせて柱に固定しており、
床板との接地はありません。
違和感なく一貫性がでるよう、
柱ピッチや取り付け方法を計算しています。
バーチャルショールームでご覧いただくと、
より目隠し具合がわかりやすいと思います。
いかがですか?

縦材でビスを打っていないところが柱ですね。

そして門扉。
これも大和塀タイプで仕上げましたが、
まあ、重いこと!
ウッドデッキ本体完成後、
手摺柱の間隔が確定した段階で工場で制作しました。
現場取り付けはひとりでお伺いしましたが、
取り付け高さを確定させる下敷き材など、
下準備を周到にして現場施工に臨みました。

閉じてまーす。

開いてまーす。

ステンレス製の面付丁番。
重量がある門扉には
面付丁番のほうが狂いが少なくなります。
寺社仏閣の大きな門扉も、
黒くて装飾の美しい丁番が使われえていますよね。
ステンレスで意匠性の高い丁番がなかなかないんです。
これも、今は廃盤となってしまいました・・・。

アルミ製戸当り。
エクステリアメーカーの規格門扉パーツも流用です。
樹脂パッキンで衝撃と音を吸収できる高機能にもかかわらず
コストが低いスグレモノ。
屋外の木製門扉は、
木の反り、曲がり、やせ等により、
いくら精巧に作っても変形することを見越しておかなければなりません。

といいながら、
このロックは差し込み式で、
位置がずれると施錠できなくなります。
これは自社の門扉性能への挑戦で、
ウリン製のこの重い門扉がどれだけ使用に耐えうるか、
たてつけが悪くなれば改良する覚悟で施工させていただきました。
施錠方式は
バーチャルショールームでご確認ください。
ウリンとボルトで作ったオリジナルロックです。





私はお客さまのご要望を実現するだけですが、
そのおかげですてきな施工実績が増えていきます。
大和塀スタイルでありながら和風にはならない、
機能と意匠性を兼ね備えたウッドデッキができあがりました。
施主さまはネイルサロンを経営されています。
ネイリストというおしごとについて施主様が語られました。
「お客さまの手に触れながら何時間も向き合う特殊な職業であり、
だからこそ、お客さまとの信頼関係が重要なんです。」
なるほど!
医療関係、美容・理容関係など、
お客さまと触れ合う職業はたくさんありますが、
他人と向かい合い、手を握って数時間過ごすというのは、
他の職種ではなく、
大変なことだと思います。
お客さまはネイリストさんを信頼し、
ネイリストさんはある意味愛情を持って施術し、
会話でやすらぎを与える必要があります。
技術だけではできないお仕事です。
ネイリストという職業への尊敬の念があふれました。
そして、
納得いかなければお客さまの許す限り時間をかけるというプロ意識は、
ジャンルは違えど高品質を追求する当社の施工に共感いただきき、
完成にご満足いただけたことで私の承認欲求が満たされました。
施工時のチームワークを褒めていただいたのも、
とてもうれしかったです。
記念すべきインスタからのお客さま第一号であるとともに、
プロ意識を一層奮い立たせていただき、
大切な経験をいただいたお客さまでした。
ただ、
お伺いして私の顔を見るたびに、
微笑みをなげかけるのではなく、笑われているのが、
少し気になります。
尊敬されてみたい・・・。
大阪府池田市のネイルサロン
ロキエ ネイルさん
https://beauty.hotpepper.jp/CSP/kr/reserve/?storeId=H000496318&ch=5&vos=cpshbkprocap0140516001
インスタでは素敵な施術例をたくさんご覧いただけます。
https://www.instagram.com/rochie_12012/
今ならインスタコラボキャンペーンで、
「トヨキチさんのウッドデッキ、かっこいいですね」
とお伝えいただけましたら、
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