2022.12.29 (Thu)
ウッドフェンスの家 ■奈良市H邸ウッドフェンス補修■

奈良市H邸ウッドフェンスのプチ補修のお仕事をいただいました。
【More・・・】
昔、当社で施工したものであることは間違いないのですが、
記録が残っておらず完成年が定かではありません。
施主さま曰く、
建築が完成してから5,6年後に工事をしたとのことで、
25年以上は経過していると思われます。
私の入社前のことです。
敷地の道路側半分の三方を
レッドシダー製の格子フェンスで囲っています。
すべて相じゃくりで組まれた手の込んだ仕様です。
今回も含め3度にわたり小さな補修をしていますが、
それでも25年以上もっているというのはすごいことです。

一回目の補修工事が2013年。
デザインをとても気に入られているので、
格子幅と同じ材で添え柱で補強しました。
他にも、
壁とLアングルで固定したり、
束柱を追加したり、
頭つなぎをいれたりしています。

その5年後の2018年、
メンテナンスの塗料の納品がてら、
私ひとりで対応可能な程度の補強をしました。

頭に笠木を取り付けることで、
”面”としての補強と
天端のビス穴からの腐朽促進を抑えました。
ただ、この対処は低コストで可能な範囲の作業で、
「次は全面改修ですよ」
と念押しをして帰りました。
それから4年後の今回です。
施主様も前回の捨て台詞は憶えていらっしゃり、
「次はやり直しと言われてたんですけど、もったいなくて・・・」
と、申し訳無さそうにお電話されてきました。
で、
またメンテナンス塗料の納品がてら、
前回とは違う部分に笠木補強をしました。

道路に面した一番目立つ面と、

隣地面です。
2013年にこの部分の補強はしているのですが、
10年という歳月は新設のフェンスが寿命を迎えてもおかしくない期間です。
隣地側は手前に植栽が迫っており、
補修といってもできることが限られています。
ここが問題で、「次は全面改修」というワードが出ました。

端部の木口は乾燥しやすく、割れが生じやすいです。

木が痩せて相対的にビスが浮いています。
増し締めしても錆びたビスは切れやすくなっています。

今回はSE-WOODを使用しました。
耐朽性が高いものは
他の部分とのバランスを考えると必要ないのですが、
コストが安く、強度が高いので。

角を”トメ”にして笠木どうしを固定することで
思いのほか強度があがりました。

本体より幅を広くすることで、
雨が伝う量を”ある程度”抑えられます。

長さ方向も同様です。

おとなりからの図。
施主さまにお願いしていただき、
おとなりから作業させていただきました。
良好なご近所づきあいのためにも
見た目も安全性も良好なウッドフェンスを維持しなければなりませんね。

こちらは今回は手を付けていない場所。
奥様がコツコツ塗装されています。
プロの塗装業者さんも弱音を吐いたほど面倒な作業です。

25年以上経過してこの発色はすばらしい!

ここも手をつけていません。
塗装もされていない状態です。
表面のコケを擦り落としてからの塗装、
大変さを想像するのは容易ですね。
誰がこんなものを作ったのでしょうか?
施主さまは至極お気に入りです。

右が塗装済み、左が未塗装です。

ご近所では
「ウッドフェンスの家」
といえばすぐわかるそうです。
日本中の街の
「ウッドフェンスの家」、「ウッドデッキの家」を作っていきたいですね。
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