2023.03.22 (Wed)
27年越しのリピート ■貝塚市K邸カーポートデッキ■

貝塚市K邸カーポートデッキ。
2022年8月完成です。
1996年にレッドシダー製カーポートデッキを施工させていただき、
今回はその全面改修工事です。
27年越しのリピーターさんということですね。
W3010mm
D2630mm~1670mm
H3500mm
手摺H1100mm
【More・・・】
当時は下請けでしたが、
今回は直接お声がけいただきました。

昔はオールレッドシダー製で施工させていただきました。

27歳には見えないです。
お客様のメンテナンスのタマモノです。

レッドシダーの節なし材です。
現在、こんな大断面材を今入手しようとしたら
目が飛び出る金額になります。

床板、根太ともに何の問題もありません。
まだ数年は大丈夫そうでしたので、
そのつもりで釘を増し打ちして現場確認を終えました。

手摺柱の頭や笠木が早く痛むケースも多いのですが、
問題なし。

唯一心配なところが柱脚部。
根元が若干腐朽しています。
若干といえどもこれだけの構造部を支える部分ですので、
施主様がご心配されるのも無理はありません。
「レッドシダーデッキの耐用年数は10~15年程度」
と、私はよくお話していますが、
近年、こんなデッキやあんなデッキなど、
当社施工で成人式を迎えるレッドシダーデッキが頻発してきたので、
情報をアップデートしなければなりません。
こういうネタのときに何度も書いていますが
「レッドシダーデッキで5年以上もっているのを見たことがない」
とネットで書いていた業者に見せたいですね。
どこの業者だったか忘れてしまったのが悔やまれます。

やはり
当時と現在では木材価格た全く異なりますし、
新築と改修では解体や基礎工事の手間もかかりますので、
コストの高さに困惑されていましたが、
知恵と工夫と歩み寄りで改修工事のご依頼を頂けました。

これが完成時の画像です。
2023年8月
私は絶賛入院中でした・・・。
病室で製図、積算、受注をし、
解体・基礎工事、鉄骨工事、鉄骨塗装、大工工事の指示をしていました。
流行りのリモートワークを現場仕事でやってみました。
それぞれ協業者さんたちが信頼できるからこその
為せる業です。
そして完成から3ヶ月後、
お楽しみの撮影会にお伺いしました。

3ヶ月経つとずいぶん色が落ち着きますね。
ま、
鉄骨の色も違いますので、
天気やカメラの差もありますね。

いまさらですが、
今回は鉄骨構造です。

27年間屋根無しでしたので、今回も屋根無し仕様です。
この大きさでこの高さであれば、
屋根が合っても吹き込みは回避できないでしょう。

鉄骨の塗装色は施主さまがこだわって選ばれました。
ナイスセンスです。
渋い色ですよね。

垂直荷重は基礎で支えていますが、
横揺れは建築との固定で抑えています。

ウッドデッキの大きさ、形状は、
ウリンの規格寸法を基準にしながらも
ほぼ前回を踏襲しています。

適度な焼けと摩擦によるツヤで、
いい風合いになっています。

手摺はおなじみのランダムボーダータイプ。
おなじみといってもランダムのパターンはそれぞれ。
今回は隙間や板の配列まで施主さまのこだわりを形にしています。

隙間は15mmでも20mmでもなく、
何を隠そう18mmです!

施主さまご支給の竿掛けを取りつけています。

これだけ角度がついているのに、
コーナーの柱が角材1本で成立しているのが、
このオリジナル構造の手摺の特長のひとつです。
もちろん、表裏のデザインが同じというのも特長です。

笠木のトメの角度もバッチリ!
親方の品質への飽くなきこだわりの表れです。

鉄骨をあえて隠さないほうが、
頑丈さと機能美を表現できたかっこいいデザインだと思っています。
いかがでしょうか?

レッドシダー製の27歳のカーポートデッキがリニューアルし、
ウリン+鉄骨で前回以上の寿命を示すことは明らかですが、
そうなれば建築よりも長寿になる可能性もありますね。
これだけの大工事をリピートしていただけることは
27年間の品質に対する高評価を頂けた客観的証明となり
大きな励みとなりました。
ありがとうございました。
最後にバーチャルショールームをお楽しみください。
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