2011.03.04 (Fri)
横型大和塀風ウォールフェンス
本日の施行例紹介は
柏原市K邸ウォールフエンスです。

フェンスのサイズは、横330cm+120cmのL字型、高さ180cmです。
希望はウリンの柱にレッドシダーの1x4材を横向きに、風が抜けるように互い違い
に張り合わせるようなイメージを持っています。
風通しと目隠しを両立させた、いわゆる『大和塀』の横貼りバージョンです。
しかし、この仕様は気をつけなければいけないことがあります。
ひとつは、裏と表の板の隙間が大きいと、野暮ったく見えること。
もうひとつは、視線をさえぎりたい対象と高低差が有る場合、
かえって視界が広がってしまうということです。
過去、造園業者さまのご依頼で施工した際にこのような経験をしましたので、
今回は入念に打ち合わせを重ねました。

表と裏の板の段差によってどれだけ視野が変わるかを示す図です。
もちろん、立ち位置や目線の高さにより異なりますが、
どの距離でのどの高さで最も目隠しをしたいかということをお聞きし、
何度もこの図を描き直してご最適な配置を決定しました。

右に見える門柱から1.5m、そこから折れて3mほどのL字型のウォールフェンスを施工します。
山の中腹に位置し、
高低差3.5mほどの階段を登ってこの場所にたどり着くという立地ですので、
吹き上げの風がけっこう強い現場です。
また、隣地は4mほど下がっており、正面に玄関があります。
もともとあった植栽を撤去されたとのことで、
リビングからお隣の玄関が丸見えなのです。
施主さまのご要望はもっともですね。

高さ1.8m、長さ約4.5mの横型大和塀ウォールフェンスです。

横板は桟を挟んで表裏から固定し、パネル化しています。
これをもし柱を挟んで横板を固定していたら、
運送用のパレットを立てたような雰囲気になってしまいます。
本当はもっと桟を薄くしたいところでしたが、
けっこう風の吹き上げが強い場所だったので、この程度にしました。

柱はウリン、その他はレッドシダーです。
ウリンもレッドシダーに合わせて塗装しています。
塗装したウリンはまるで家具材のように綺麗です。
ウッドデッキの床板ように、常に摩擦があるような場所では、
ハードウッドの塗装はすぐに剥がれてしまいますが、
フェンスの柱なら問題ありません。

出来るだけ敷地の外側へフェンスを寄せたかったので、
フェンス基礎ブロックは使用せず、露天掘りした穴にモルタルを入れ、
地際での水の切れを良くするため、地面から少しだけ上げて勾配をつけて仕上げました。
本職の左官職人のようなしあがりにはなりませんとお断りしていましたが、
なかなか綺麗に仕上がったと思っています。
この作業の成果が、先日の雪だるま活かされました。

脚立の上から撮影。
撮影ポイントの右側がリビングです。
これでは視線が気になりますね。

隣地が1mほど下がっていますので、
外側の板を内側の板より少し下にずらし、
斜めの視線をカットしています。

1.8mぐらいから見下ろすとこんな感じです。

1.2mぐらいの高さで平行の視線です。

30cmぐらいから見上げた感じです。
全然見え方が違いますね。
動画でも見てみてください。
雰囲気は感じ取っていただけましたでしょうか?

家に帰るとこんな幹事でウォールフェンスが出迎えてくれます。
施主さまは当初ご自分で施工されることを考えておられたのですが、
お怪我をされてしまい、当社にお問い合わせいただきました。
他社へも見積依頼されたとのことで、目が肥えていらっしゃるのではないかと思っていましたが、
完成後は非常にご満足いただけたご様子でした。
Kさま、ありがとうございました。
柏原市K邸ウォールフエンスです。

【More・・・】
最初のお問い合わせ時のご要望はこの通りです。フェンスのサイズは、横330cm+120cmのL字型、高さ180cmです。
希望はウリンの柱にレッドシダーの1x4材を横向きに、風が抜けるように互い違い
に張り合わせるようなイメージを持っています。
風通しと目隠しを両立させた、いわゆる『大和塀』の横貼りバージョンです。
しかし、この仕様は気をつけなければいけないことがあります。
ひとつは、裏と表の板の隙間が大きいと、野暮ったく見えること。
もうひとつは、視線をさえぎりたい対象と高低差が有る場合、
かえって視界が広がってしまうということです。
過去、造園業者さまのご依頼で施工した際にこのような経験をしましたので、
今回は入念に打ち合わせを重ねました。

表と裏の板の段差によってどれだけ視野が変わるかを示す図です。
もちろん、立ち位置や目線の高さにより異なりますが、
どの距離でのどの高さで最も目隠しをしたいかということをお聞きし、
何度もこの図を描き直してご最適な配置を決定しました。

右に見える門柱から1.5m、そこから折れて3mほどのL字型のウォールフェンスを施工します。
山の中腹に位置し、
高低差3.5mほどの階段を登ってこの場所にたどり着くという立地ですので、
吹き上げの風がけっこう強い現場です。
また、隣地は4mほど下がっており、正面に玄関があります。
もともとあった植栽を撤去されたとのことで、
リビングからお隣の玄関が丸見えなのです。
施主さまのご要望はもっともですね。

高さ1.8m、長さ約4.5mの横型大和塀ウォールフェンスです。

横板は桟を挟んで表裏から固定し、パネル化しています。
これをもし柱を挟んで横板を固定していたら、
運送用のパレットを立てたような雰囲気になってしまいます。
本当はもっと桟を薄くしたいところでしたが、
けっこう風の吹き上げが強い場所だったので、この程度にしました。

柱はウリン、その他はレッドシダーです。
ウリンもレッドシダーに合わせて塗装しています。
塗装したウリンはまるで家具材のように綺麗です。
ウッドデッキの床板ように、常に摩擦があるような場所では、
ハードウッドの塗装はすぐに剥がれてしまいますが、
フェンスの柱なら問題ありません。

出来るだけ敷地の外側へフェンスを寄せたかったので、
フェンス基礎ブロックは使用せず、露天掘りした穴にモルタルを入れ、
地際での水の切れを良くするため、地面から少しだけ上げて勾配をつけて仕上げました。
本職の左官職人のようなしあがりにはなりませんとお断りしていましたが、
なかなか綺麗に仕上がったと思っています。
この作業の成果が、先日の雪だるま活かされました。

脚立の上から撮影。
撮影ポイントの右側がリビングです。
これでは視線が気になりますね。

隣地が1mほど下がっていますので、
外側の板を内側の板より少し下にずらし、
斜めの視線をカットしています。

1.8mぐらいから見下ろすとこんな感じです。

1.2mぐらいの高さで平行の視線です。

30cmぐらいから見上げた感じです。
全然見え方が違いますね。
動画でも見てみてください。
雰囲気は感じ取っていただけましたでしょうか?

家に帰るとこんな幹事でウォールフェンスが出迎えてくれます。
施主さまは当初ご自分で施工されることを考えておられたのですが、
お怪我をされてしまい、当社にお問い合わせいただきました。
他社へも見積依頼されたとのことで、目が肥えていらっしゃるのではないかと思っていましたが、
完成後は非常にご満足いただけたご様子でした。
Kさま、ありがとうございました。
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
| HOME |