2012.08.04 (Sat)
羽曳野市O邸ウォールフェンス

先日施工完了したばかりの羽曳野市O邸ウォールフェンスをご紹介します。
一昨年のウリンデッキに続いてご注文いただきました。
【More・・・】

これが一昨年施工させていただいたウリンデッキです。
施工時にも感じましたが、
この場所は南向きで夏場は非常に熱くなり、
部屋の中までも熱されるとのことです。
デッキ上でプール遊びをするにも暑すぎるので、
日除けができるパーゴラをご希望でした。
ただ、現場条件とコストの面で実現が難しく、
ウォールフェンスを施工し、シェードを取り付けていただくことになりました。

隣地境界にウォールフェンスを施工し、
そこへ施主様によりベランダからシェードを取り付けていただきました。

当初はシェードをベランダ壁面に固定する形でプランを進めていましたが、
軒のない壁面に穴を開けることの防水的不安とコストダウンのため、
施主様でご購入と、ベランダの手摺を利用しての取り付けをご提案致しました。

隣地からの目隠しが目的ではありません。
ウッドデッキで団欒されているときに、
お隣さんが申し訳なさそうに横切られるので、
気を遣わせたくないという施主さまのご配慮からです。

それと、部屋からの眺めを考えてのことです。
プライベート感だけでなく、無機質な壁からウッドフェンスの温かみが演出されます。
「圧迫感を心配したが、かえって広く感じる。」と喜んでおられました。

敷地境界ブロックギリギリで柱を立てています。
こういう場合、たいてい地中にブロックの基礎があるため、
それを崩すのに苦労します。
一般の方がDIYでウォールフェンスを作ろうとした時、
ここが大変な作業ですね。

フェンスを施工することにより、
自転車を奥に収納するための通路がなくなるため、
ステップを拡張し、さらにスロープを設けました。
以前より使いやすくなったと喜んでおられました。
また、お子様たちがキックスクーターで滑り降りて遊ぶという、
想定外の利用法もされているそうです。

板貼りはお隣の窓が隠れる高さまでですが、
シェードを取り付けるために柱をもう少し上までのばし、
笠木を取り付けています。

材質はウリンではなくアマゾンジャラです。
コストダウンのためと、
早くシルバーグレーに変色させたいというご希望を実現するためです。
ウリンはいったん色が濃くなってからシルバーになりますが、
アマゾンジャラは寄り道せずシルバーになっていきます。
施工後2週間ほど経過しているので、
その間の雨で少ししみになっています。

新旧フェンスのコントラストがわかっていただけますでしょうか?
施主さまは「やっぱりこっちの方がいい!」と、
シルバーグレーに褪色したフェンスを指さされます。
ハンギングやレトロなサインもよく合ってます。

シェードをつけることにより、
部屋内の温度も下がったような気がするとおっしゃっていました。
この画像の明暗がそれを物語っているように見えませんか?
ここ数年、夏前になるとパーゴラのお問い合わせが増えています。
ただ、ハードウッドでパーゴラを施工するには少し手間がかかります。
「加工しづらいから」ではありません。
ハードウッドは反り・曲りが大きい木材ですが、
ウッドデッキと違ってパーゴラは構造の数が少ないため、
反り・曲りを抑えることが難しいのです。
そのためだけに構造を追加したり、
大きい材から反り・曲がりを習性するように削り出すよう部材加工するなど、
手間をかけなければならず、費用がかさむことになるのです。
ウリンデッキの施工は可能でも、
パーゴラは明確に断っている業者さまもいらっしゃるぐらいです。
このようなフェンス+シェードでの日除けというのもご検討されてはいかがでしょうか?
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