2012.09.04 (Tue)
大東市S邸ウッドデッキ PartⅡ

昨日に続き、大東市S邸のご紹介です。
今日は裏側です。
【More・・・】

境界ブロック塀と建築の間を埋めるようにウッドデッキを施工し、
物干しスペースとして利用します。

木材は表側と同様ウエスタンレッドシダーです。
ブロックと建物の距離が850mm~1050mmあり、平行ではありません。
こういう場所は床板を一様にカットしてから並べることができず、
さらには並べてからカットすることもできません。
1枚ずつ寸法を測っていっぱいいっぱいの長さにカットしていき、
数枚並べた後、5mm程度のクリアランスをあけてブロック塀と平行にラインをつけ、
またばらしてカットするという、
地道な作業の繰り返しとなります。

しかも、ブロック側、建築側の両方に凹凸があるため、
その都度それにあわせて切り欠くため、
表側の大きなウッドデッキより手間がかかるほどなのです。

ステップもきっちり幅を合わせています。
この時はここまでだったのですが、
この場所がお風呂場に面していることもあり、
追加工事として目隠しフェンスのご注文をその後いただきました。

脱衣室の前に、バルコニー支柱を利用して施工しました。
バルコニー支柱にイペで下地を取り付け、
それに向かってレッドシダーの横板をビス止めしています。
バルコニー支柱への穴あけを極力抑えるためのひと手間です。
柱間隔が広いのですが、
間柱を施工するとコストアップになりますので、
床板サイズで反りのない、出にくい目のものを選別しました。
今後もし反りが激しくなれば中桟で横板をつないで抑えるつもりですが、
無いほうがすっきりしますので、まずはこの仕様でいきました。
Sさま、反りが出たら御連絡下さい。

バルコニー支柱は壁面と平行に、
しかしブロック塀は角度がついています。
外側は裏路地なので、化粧面は敷地内に向けて板どりしています。

そして、竿かけも取り付けました。
これもバルコニー支柱に穴を開けることなく取り付けられるタイプです。

使わない時は折りたたむことができ、
しかもその際に竿を置けるフックがあるというスグレモノです。

ということで、洗濯物の目隠しも兼ねているわけですが、
風通しが悪くなることは否めないので、
乾きが悪くなることを心配しておられました。
メインの物干し台がこの上にありますので、
最悪の場合はそちらを使用されるとのこと。
脱衣室でご近所さんと目が合う方が我慢ならないですね。

ウッドデッキ施工完了後にお伺いした時、
裏へ回る通路の入口に網を取り付けてワンちゃんを放しておられました。
そこで感謝の意味を込めて、
工場のあまり材を利用して移動式のラチスフエンスを作りプレゼントさせていただきました。
ラチスは規格の2倍の網目の細かさにし、
脚には自由量のあるイペを使用しております。
S様には追加工事をいただいた上、
お友達までご紹介していただき、
もう感謝、感謝です。
Sさまの邦楽へ足を向けて目を開けては眠れません。
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